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雪嶺とケーキ屋


ケーキなう



俺たちは今、あるお店の前まで来ていた。


「あ、あの………このお店は?私、今日お財布なんて持ってないしこんな高そうなお店初めてなんだけど?」と雪嶺さんが申し分なさそうに言う。


まぁ大丈夫なんだけどね


「大丈夫大丈夫。お財布いらないから。それにあんま高くないよ?大体1品3000円くらい?だったかな」


「いや高いわよ?!1品3000円って凄い高額じゃん…………ってあ!

柳くん?!

ちょっと待ってーー!え?中入っちゃうの?てっあぁもう!」となんかブツブツ言っていた雪嶺さんの腕をまた掴み、店内にズカズカと入っていく。


「おっ、久しぶりだね聖火くん。今日は彼女連れか?

いいなぁー青春!甘酸っぱいねぇ!それで?


今日は()()()()()()?」という聞きなれた声が横から飛んでくる。


その方向に顔を向けると、見覚えのある店長がいた。


「相変わらずうぜぇですね店長。

今日はせっかくだし()()ことにします。あと、彼女じゃなくてクラスメイトです。

雪嶺さんに失礼です。」といってしっかり訂正しておく。

だって俺みたいな人間とカップルにされたらたまったもんじゃないだろうしね。


そのあと俺は、雪嶺さんに「ここで待ってて?多分20分くらいで終わるから」と緊張してるのかフルフル震えてる雪嶺さんを椅子に座らせてから厨房に向かうのだった。



ーーー



「ふんふーん♪ふふ〜ん♪」と、鼻歌混じりにクリームをかき回しているのは俺でーす。

俺は俺………………詐欺とかじゃなくて聖火ですよ聖火!


まぁそれは置いといて、今俺は苺のショートケーキ…………まぁ実際にはホールドを作っているのです!

いやぁほんと………久々だけど設備がいいおかげかスムーズに完成へと近づいてますね!


材料は


卵2個


砂糖70g


卵2つ


薄力粉70g


無塩バター20g


牛乳10cc


バニラオイル少々


生クリーム230g


砂糖15g


砂糖10g


水20cc


ラム酒20cc


苺1パック


プレーンクッキー 1つ


だ。


まず、シロップの砂糖と水は合わせてレンジで温める。

その間に15cmの丸型に敷紙を敷いておく。


ボウルに卵を割り、砂糖を入れてハンドミキサーの高速で白っぽくもったりとするまで泡立て、泡立ったら最後に低速で30秒程回し、きめを整える。


薄力粉をふるい入れ、ゴムベラで切るようにさっくりと混ぜる。

8割方混ざったら合わせてレンジで温めたバターと牛乳、バニラオイルを入れてゴムベラで混ぜ、敷紙を敷いた型に流し、180℃に予熱下オーブンで20分前後焼く。


そのあと型殻外して冷ます。


生クリームを泡立てるときは、氷水にあてながら6分立てまで泡立てる。

(柔らか目にしておく)


いちごは洗ってヘタを切り、5粒ほどはそのまま、4粒は縦半分、残りは5mmスライスにする。 


スポンジ生地をバットに乗せ、パン切りナイフでバットを回しながらまず上の膨らんだ部分を切り取り、残りの生地を半分にスライスする。


1枚目のスポンジをバットに置き、合わせておいたシロップとラム酒をはけでうつ。


このとき使ったラム酒はしっかりと沸騰させ、アルコールを抜いておく。


ゴムベラでひとすくいクリームを乗せて塗り広げる。


スライスしたいちごを並べ、更にゴムベラでひとすくいクリームをのせて広げ、もう1枚のスポンジの両面にシロップをうち、上に重ねる。


ゴムベラでひとすくいクリームをのせ、スパテラで上と側面全体を下塗りする。

(バットを回しながらスパテラを動かすのがコツ)


クリームをゴムベラで3すくいほどケーキにのせ、上と側面全体を本塗りする。

側面に塗る時は、スパテラを立てて時計の7時の位置に置き、バットを回して全体に塗っていくと良い。


残りのクリームを8分立てに立て直し、丸の口金のついた絞り袋に入れる。

ケーキの外側に一周、丸く絞っていき、真上から絞り袋を動かさずにぷっくりとしぼるのがコツ。


まずカットしていないいちごを並べ、その隙間を埋める様に半割にした苺をのせていく。

粉砂糖や飾りをつけて完成といった感じだ。


因みに、クッキーは砕いてスポンジにまぶしている。

こうすることで少しだけ甘みが増すのだ。


そんなわけで、出来たホールドケーキを6つに切り分け、2切れを取り、1切れずつ皿に置いていく。

残りの4つは厨房に設置されている巨大冷蔵庫にしまっておき、特製ブレンドの紅茶を注いで作業終了。


お皿に全てを乗せて、俺は雪嶺さんが待つ席へと向かった。



ーーー



聖火が厨房に向かった少しあと。

そこでは見る人が見れば通報されそうな年齢差の男女が話していた。


「えっと、私は柳くんにちょっと悩みを相談して…………そしたら急にこの店に連れてこられたんです。

あぁいや、別に嫌だったわけじゃないですよ!

その、ちょっと驚いてるだけで…………」


「ふーん。じゃあ聖火くんと雪嶺ちゃんは恋人じゃないのかぁ……………まぁアレに恋人が出来ることなんてないだろうとは思ってたけどね。

そういえば雪嶺ちゃんは聖火くんと同じクラスなんだよね?普段の聖火くんってどんな感じなんだ?」


「えっと………………不思議な人………ですかね?

隣の席なんですけどいつも授業中とか寝てて………………それでいてテストとかは毎回1桁の順位ですし。

それにずっと目が隠れているんです。

何度か寝ている間に目を見てみようとした人もいたんですけど触ろうとすると急に起きて避けるんです。

スポーツとかをやってても全然見えませんし……………でもたまに消しゴムとか落としちゃったりすると拾ってくれたり、物を運ぶのを手伝ったりしてくれるんですよ。

あとはそうですね…………いつも不良みたいな人とつるんでることですかね?なんか仲良さげですけれど。

それに結構モテてますね。顔は見えないけどスタイルとかはいいですしミステリアス、みたいな感じで割と女子からの人気はありますよ。

本人は気づいてないと思いますけど。」と楽しそうに話す雪嶺。


その姿をみて店長こと祐策はニヤニヤしていた。

「まぁ雪嶺ちゃんの聖火くんLove話は置「ち、違いますから!」まぁ置いといて……………聖火くんがそんな感じだとはね。驚いたよ。昔は全然違かったし」

「ほんとに違いますからね!ニヤニヤしないでください………こ、こひゅん…………こほん。

それで、昔の柳くんはどんな感じだったんですか?」

「んーとねぇ……………異質、かな?」と渋い表情で祐策は言った。


「異質………ですか?」


「うん。そうだね。異質だったよ。以前の聖火くんは。

うちは智久…………さっき不良っぽいって言ってたでしょ?あれ、うちの息子なんだけどね?

確かに中学のころグレてたんだよ。でも中2の時だったかな?

智久が聖火くんに喧嘩を売ったんだよね。どうなったと思う?雪嶺ちゃん。」


「えっと………………和解、とかですかね?」


「ううん、惜しいけど違う。結果は智久の惨敗。ボコボコのボロボロにされて帰ってきてさ………何があったか聞いたらね?『聖火っていう陰キャっぽいやつに喧嘩売ったらボコされた。

あれは色々おかしい。

なんせ感情なんてないかのようにただ使えなくなった玩具を廃棄するように淡々とやられた。

まぁそのあと和解…………ではないけど一応収まったがな』って智久が言ったんだよ。


あのときは驚いたよ。

息子がグレてるのは知ってたし喧嘩をしてたのも知ってた。

でも確かに智久は強かったんだ。しかし手も足も出なかったらしい。

それに最初あったときはね。言ったんだよ、聖火くんが。

『柏木はアホ。僕に喧嘩を売るとか来世レベルで早い。まぁ根性だけは認めるけど……アホだけど』ってね。

話し方も少し違くてさ…………なんかこう、別の世界の人と話してるんじゃないかってくらいでね。

それに肌も人間とは思えないほど白くてね………正直ゾッとしたよ。今は少し人間味を帯びてるけどね。

昔の聖火くんは冷酷で冷徹って感じだったんだよ。

まぁそのおかげか息子は不良を卒業したし少しずつだけど聖火くんも人間っぽくなったんだけどね」


「そんなんだったんですね……………今と全然違います。あっ、教えてくれてありがとう御座います。あの、さっきは息子さんを不良みたいって言ってすいませんでした」


「いやいや、全然いいよー。僕も楽しかったしね……………とと、聖火くんが来たみたいだしそろそろ僕は行くね?んじゃばいばーい」といって祐策はレジの方へと向かって行くのだった。





どうもルナです。読んでくれてありがとう御座います。

本当はケーキを食べるところまで行く予定だったんですがレシピを調べるのがしんどくてここで区切りました。

因みにクッキーはアレンジですがかなり美味しいのでぜひ試してみてください。

割と設備がなくても100均とかで売ってるものでも作れるので良かったら。

正直言って内容書くよりレシピのほうが時間かかりました。

色々内容を読みやすくしてたので。


明日はエロゲのやつだと思います。ではではまたー。

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