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「あまずっぱい。」  作者: 百辻脩哉
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第一話

今朝起きた時も地球は正常に活動していた。

「今日も変わらねぇな。」と、小さく呟いた後、簡単に何かが変わるなんてことは起こりっこない、と中学3年の駒田優也は改めて思った。

はぁ、折角なにかいい夢を見ていた気がするようなしないような気もするが…。寝起きで朦朧とした頭をゆっくり起動させてやっと俺は下半身の違和感に気付き大きくため息をついた。この頃毎朝起こるソレに半ば辟易と疑問を覚えるが、原因から目を逸らしても仕方があるまい。

「初恋こじらせてるなあ…俺。」

朝ごはんの美味しそうなにおいや、元気な俺のカラダとは裏腹に心は重く沈んでいるのだった。

いつもと同じ時間に家を出ると、大体同じタイミングで隣の家の扉を開けて出てきたアイツが眠たそうに、ゆうやおはよーと声をかけてくる。

隣の家の住人であり、俺の幼馴染でもあるこのお方は生川なるかわ涼子という。小一から中三の今まで学校、クラス、部活、全て同じの所謂、腐れ縁の幼馴染である。そして、中高一貫の学校だから勿論高校も同じところへ進学する。まあ全てが偶然かというとそうでもないのだが、今はとりあえず置いておこう。

唐突に後頭部に激しい痛みを感じて振り返ると、涼子が腰に手をあてていかにもイライラしてますという顔をして俺の方を見ていた。どうやら凶器は彼女の右手に握られている通学鞄のようだ。

涼子を怒らせたらどうなるかなんて過去の経験上誰よりもわかってるから、眠くてちょっとぼうっとしてた、ごめんな、と軽くはぐらかし許しを請う。ここで下手に考え事してたなんて言う奴は涼子のことをわかっていない。涼子は隠し事をされることが嫌いだ。だから考え事してたなんて言おうものならしつこく追及されて困ることになるだろう。

涼子は、優也がぼうっとするなんて珍しい、と少し訝しそうにしつつも怒りは収まったようで駅までの道をサッサと歩き出した。

二月ともなると寒いなあなんて他愛もない世間話やバカ話などをしつつ二人で学校へと向かう。お互いにとってこの時間は、周りの目を気にすることなく喋れる貴重な時間だ。そんな時間は最寄り駅のホームに着き、学校へ向かう電車に乗ることで終わりを告げる。

ここから俺は、涼子の中でクラスメイトの男子コマダに変わり、俺の中で涼子はクラスメイトの女子ナルカワに変わる。

涼子は、中三になってからはクラスの女子のスクールカースト内ではまあまあ上の方に入っている。理由は一重に彼女の親友である堺澤マヤがぶっ飛んでいるからだ、と俺は思っているが涼子本人はおそらくその理由には気づいていないだろう。

涼子とは対照的に、俺は男子のスクールカースト内では悪印象は持たれていないが陽キャでパリピ~卍といった感じでもない、良く言えばクラスに溶け込んでいて、悪く言えば地味な奴である。

勿論のこと、そんな二人がクラスで交わることはない。それが思春期の男女ってやつだ。


どうも、百辻脩哉と申します!

ここまで読んでくださった方々本当にありがとうございます。

突然ですが、第一話を読んで皆さんどう思いましたか?

書いた僕が言うのもなんなのですが、正直先が読めなくて不安だと思います。

ですが、絶対に面白くなると保証いたしますので是非、第二話第三話…と読んで欲しいです。

生意気言ってすみません。でも絶対面白くして見せます!

では、次は第二話でお会いしましょう。ありがとうございました。

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