14話 模擬戦の相手
14話 模擬戦の相手
宿に戻ると魔道具に手を翳す。
すると予想通りエルーさんが出てくる。
「いらっしゃーい。あら?今朝のお客さんどうしました?忘れものですか?」
「いえ、いい宿だったんでまた泊まりに来ました。」
「そうだったんですね。ありがとうございます」
そう言ってにっこり微笑んだ
なんだか癒されるなぁ
「それでしばらく泊まると思うんで、とりあえず5泊分の代金払おうかと食事付きで」
「はい!それでしたら大銅貨3枚でいいですよ!」
あれ?安くなってる
「連泊されるかたには割引してるので。」
なるほど
「じゃあお願いしますね」
そう言って大銅貨3枚渡す。
「じゃあ今朝と同じ部屋にしときますね」
そう言って鍵を渡される
「わかりました」
そういうと模擬戦のことを忘れてることに気づいた。
「すみません。これからすぐ出かけるので、鍵預かっててもらっていいですか?」
「わかりました。帰りお待ちしておりますね」
それから宿をでる。
危ない危ないネックレスに夢中ですっかり忘れてた。
それから模擬戦の目的地に向かった。
あれかな?
「すみません。模擬戦の依頼で来たんですけど!」
「おう いらっしゃい。よく来たな」
そういいながらがっちりした体型のおじさんがでてくる
この人と模擬戦するのかな?
「いや、模擬戦するのはこいつだ。」
息子か。
「オレはガンツだ。よろしくな。こいつはオレの息子でな。冒険者になりたいらしくて、オレが何言っても聞かないから模擬戦やってふさわしいか見てやろうと思ってな!
おい!挨拶しろ!」
そう言って、男の子を前に突き出した
ボクより年下かな?
「おい!オレはお前を倒して冒険者になるんだ!負けた言い訳すんなよ!」
・・・自己紹介じゃないのか
まぁいいか
「ボクはゆうり。よろしくな」
「父ちゃん!俺より弱そうなやつが冒険者になれるんなら俺もなってもいいだろ!」
そういう男の子は父親に殴られてた。
「馬鹿野郎!冒険者ななるだけだったら誰でもなれるんだよ!さっさとお前も名乗れ!」
そういうと、男の子は不貞腐れながら、こっちを睨む。
「俺はダンだ!!!絶対倒す!」
まぁ殺すと言わないくらいにはいい子なのかな
「じゃあ模擬戦の場所はこっちだ」
そういうと家の反対側の広場に連れていかれた
「ここは?」
「ここは子供たちの遊び場でな、今はみんな家の手伝いとかでいないんだ」
サーチで見る限りいるにはいるね。
模擬戦するの知ってて、離れてもらってるのかな
「ここで3本勝負してもらう。お前に得物はなさそうだが、素手か?」
正直、素手でも勝てるとは思うけど、剣の練習もしたくて依頼受けたからね。
「剣で戦うけど、木剣買うの忘れちゃった。」
「俺こんな間抜けなんかに絶対負けないぞ!!!」
「戦う用なら持ってるけど?それにする?」
「そんなのどこにあるんだ!!!」
まぁエレスはカバンの中だし、服も質素だからね
『エレス。カバンから出ながら鞘に入れた刀になってね』
『了解です!』
そう言って袋に手を突っ込む。そこから鞘付きの刀を取り出すと
「あんたアイテムボックス持ちか?!」
ガンツさんが驚いた声をあげる。
そんなのあるのか。
「まぁ成り行きでもらったんだ。これでやる?」
「いや・・・木剣はこっちの奴を貸してやるからそっちでやってくれ」
「わかった」
そう言って木剣を手に持って真ん中に行く
「ほら、いつでもかかって来ていいよ」
「この野郎!!!」
そういって、ダンはまっすぐこっちに向かってくる。
剣を振り回しながら向かってくるので、目が慣れるまでは大きい目に避ける
それを見てダンはニヤニヤ笑いながら、
「避けてるだけじゃこの俺に勝てないぜ!!!」
と言ってくるけど、無視だ。
しばらく撃ってると視えるようになったので、
振り下ろす寸前に剣の腹に当てて大きく弾く。
弾かれたのをみて、ダンの目が見開く。
次考えないと死ぬよ?
そう思いながら腹に少し当てるように寸止める
「終わりだね。」
「勝者ゆうり!」
ガンツがそういうのでとりあえず最初の場所に戻る
「早く次行くよ」
「こ・・・この・・・」
そういって、お腹をおさえてこちらを睨む。
「次、始めていい?」
「ちょっとまってくれ!」
ボクがそういうとガンツが止める
「お前強いな!ほんとにGランクか?」
「外から来て、登録したばっかだしね。そこそこは戦えるよ」
「そうか。Gランクに依頼出したのは冒険者を育てるのもあるからなんだが、お前には必要なかったな。証明書だしてくれ」
「3本勝負は?」
「あいつはもう動けん。戦い経験してるならこれ以上しなくても、平気だしな。それともオレとやるか?」
「そうしてみようかな」
「わかった。ちょっと待ってくれ」
そう言って木剣を持ってくる
「いいぞ。いつでもかかってこい。オレは強いぞ?」
そういうので、走って切りかかる。
すると、ガンツがブレたと思うと、後ろに引っ張られて、倒されたと思った時には首に木剣を当てられた
「全く見えなかった・・・」
「はっはっは!だから強いといっただろう!」
こんなに違うとは思わなかった。
「もう一回お願いしていい?こっちも魔法使うから」
「お前魔法使いなのか?それにしては剣も持つんだな?」
「接近用にね、それに身体強化も使うから」
「攻撃魔法は、周り危ないからダメだが、身体強化と防御魔法ならいいぞ!」
「ありがとう」
そう言ってもらえるならと、身体強化と風の防壁を張る
『疾走』
するとガンツが、姿勢と低くして突っ込んでくる。
それを、なぎ払いしながら後ろに下がって避ける。
それをみて、ガンツは目を少し見開いたがすぐに、剣を横なぎしながら突っ込んでくる。
それを下から切り上げて剣を弾いて、体当たりする。
「うぐっ・・・」
風の防壁のおかげでお互い怪我はしていない。
しかし、防壁によっていつもより強く弾かれたのが、予測してなかったのか、姿勢が崩れたので突っ込んで剣を横なぎに振るう
すると反応して剣を持ち上げるが、間に合わず、剣を食らう。
「勝ったね」
それがそういうとガンツがお腹を押さえながら
「う・・・。魔法ありでこんな変わるやつ初めて見たぜ・・・なにもんだ?」
「詮索はなしだよ」
「そうだったな・・・完敗だ!昔は結構名は売れた方なんだがな!はっはっは!!」
そう言って大笑いするガンツ
魔法なしであんなに早いのおかしいと思ったんだよね
証明書にサインしてもらうと
「これも一緒に渡しといてくれ。」と手紙を渡される
「わかった。今日はありがとうございました。」
そう言って、今度こそ宿屋で作業しに戻る。
あー 疲れた
銀貨8枚 大銅貨3枚 銅貨9枚




