12話ネックレスの秘密
12話ネックレスの秘密
ネックレス探しの依頼主の家に行ってみる。そこは、スラムにあるボロボロの家だった。
「すみませーん」
返事がない。いないのかな?
唸ってると、扉が少し空いた。
「・・・なんでしょう?」
消え入りそうな声で口を開く少女。10歳位の透き通るような青色をしたぼさぼさ髪でやせ細っている。
食べるものもなさそうだ。とてもお金を払ってまでネックレスを捜してるとは思えない。
「あのー・・・」
はっ。つい考え事をしてしまった。申し訳ない。
「すみません。ネックレス探しの依頼に来たんですけど。」
「捜してくれるんですか?!」
それを聞いた途端少女は扉を勢いよく開け、飛びかからん勢いで迫ってくる。えぇ・・・
「はっ。すみません・・・」
「いえいえ。それでどのようなネックレスか・・・」
「あれはおばあちゃんから貰った大切なネックレスなんです!」
「いや、あの、形とか場所・・・」
「あのネックレスは困った時に、何度も助けられたんです!」
「あの・・・」
「おばあちゃんが精霊の力を込めてあるからって、あれじゃなきゃダメなんです!」
・・・精霊?もしかすると契約出来たりするのかな?
「はっ!ごめんなさい!つい・・・」
冷静になったようなので少女に話を聞いてみる
「わたしはミズハといいます。ネックレスは雫の形をしたものです。商店で買い物してた日になくなったんです・・・」
精霊の力のことはある程度知られているようなので、盗まれた可能性もあるかな。守る力ってどの程度なのかな?
「お願いします!とても大事なものなんです!見つけてくれたら、なんでもしますから!!!」
何でもって・・・まぁ頑張ってみよう。
サウンドサーチで雫の形をしたものを捜してみる。
んー全然見つからない。落ちてないのかな・・・
とりあえず歩きながら、捜してみよう。
・・・1時間歩いて、見つからなかった。貴族の方の街にあるのかな?
貴族街の方に行くと、人気がなくなっていくのが分かる。服装も上品なものを着ている人が多い。
(場違い感がすごい・・・)
少し歩いたところでサウンドサーチを貴族街全体に広げてみる。小さなものを見つける精密作業だから、疲れるのも早い。早く見つけないと。
見ていくと気になる場所を見つけた。微弱だけど、ウィルと似たような物を感じる。
どうやら建物の中にあるみたい。
んー。この格好で乗り込むと、不敬罪とかで即捕まりそうな気がしないでもない。盗んだのを疑うわけだし確証もあるわけじゃない。どうしようか迷っていたが、ふと思う。
エレスと思想共有できるならエレスを潜らせれば、確証得られるのではないか。
『エレス。あの建物に見つからずに入れる?』
『任せてください!』
そう言って、エレスは頭から飛び降りる。と着地と同時に潰れた。なんで?!
そう思っていると、床と同化して見えなくなっていく。なるほど。これで見つからないのか。
エレスはそのまま流れるように進んでいき、目的の建物へ入っていく。




