10話 冒険者
日が差し込み、眩しく目を開ける。
「ん~。よく寝た~」
『起きましたね!』
いつの間にか机にいたエレスが頭に飛び乗る。
「なんで、呼んでくれないよー!」
そしてなぜかいるウィル
「呼び出されなくても、自力で出れるようになったよー!」
ボクはそれで構わないけどそれでいいのか。
今日はとりあえず冒険ギルドに言って身分証なるものをもらってくる予定だけど、そのあとはどうしようか。
まぁその時考えればいいよね。
そんなわけで受付にいって鍵を返して来よう。
「鍵を返しに来ました。」
「はいはーい!よく眠れました?」
「ありがとうございました。それはぐっすりと。」
「それはよかったです。ご飯は今食べていきます?お弁当にしますか?」
お弁当にもできるのか。とりあえずのんびりする予定だから散策しながら、お弁当食べようかな。
お弁当をもらって冒険ギルドに向かう。貰うときに聞いたけど、お姉さんはエルーと言うみたいだ。いい子だったしまた泊まるときここにしようかな。
外に出ると、人通りがとても多い。仕事に向かっているんだろう。
よし。冒険ギルドは確かあっちだよね?
サウンドサーチを発動する。それらしい建物あるし合ってるよね。
「いらっしゃーい。そこの人ー。買ってかないかい?見てみなこのツヤツヤのゴリン。私の肌みたいにね!」
恰幅のいいおばさんがボクに向かって勧めてくる。肌ねぇ・・・
「何か言いたそうだね?はっきり言ってみな?」
「いえ。いくらかなぁと。ハハハ」
なんでわかったんだろうか・・・ジト目で見ているおばさんに聞いてみる。
「お姉さんと言い!まぁいいよ。ゴリン3個で銅貨2枚だよ。」
『『ぼく(わたしの)の分も』』
「じゃあ1つ・・・3つで。」
ウィルとエレスが食いついてきた。あまりお金ないんだけど・・・
ゴリンなるあかい果実を貰い、銅貨を払う。宿屋の時気づいたけど、銅貨10枚で銀貨1枚分みたい。
食べてみると、シャリッとしてておいしい。ウィルは体くらいあるゴリンを自分で持って食べてる。エレスは丸ごと取り込んで(?)体を動かしてる。噛んでるのだろうか?
『『おいしい(です)!』』
そんなことおもいつつ、剣が交差している建物についた。ここだよね。
扉を開くと、たくさんの人がテーブルを囲んで飲み物を飲みながら、あちこちで話している。
それを横目で見ながら、3つある受付であろう所の真ん中へ向かう。
「すみません」
「はい。何の御用でしょうか?」
「冒険ギルドの登録に来たんですけど。」
「ギルドの登録ですね。少々お待ちください。」
そう言って、奥に引っ込んでいく。そして戻ってくると、紙を持っていた。
「ではコチラに、必要事項を書いてください。代筆が必要なら言ってくださいね。」
代筆か・・・書いてあるのは知ってる文字だ。んー何でわかるんだろう。まぁわかるなら必要ないかな。
そう思って紙に記載していく。
名前は「ユウリ」で得意武器「魔法」魔法の場合の種類か・・・どんなのあるのか分からないんだよねぇ。
とりあえず「風」と記載する。
ポジションは・・・中後衛かな。
固定PTは「無し」と。
「終わりました。」
「はい。では確認しますね。」
そういって紙に目を通していく。
「はい。確認しました。ではこちらの魔道具に手を翳してください。」
問題はなかったようだ。
魔道具に手を翳すと、1秒くらい光ったあと静まった。
「はい。登録完了ですね。では、注意事項などを確認していきます。」
そういって紙を渡された。
「まず、基本的に他の人が戦ってる時の割り込みなどは、命の危険などがある場合を除き、トラブルの原因となります。素材の詐報告とかですね。」
「討伐の依頼などを受ける場合は、魔物の討伐部位を剥いで持ってきて下さい。」
「ランクがG,F,E,D,C,B,A,Sの順であり、最初はGランクからとなります。」
「Gランクは基本的に、掃除や配達の依頼、身近の薬草採取のみとなります。Fランクに上がるまでは入るときに銅貨5枚となります。」
「ランクCから上がるときにギルドマスターとの面接のち、認められたら上がる仕組みになっており、貴族からの依頼や、緊急招集などが出てきます。」
貴族・・・めんどくさいなぁ。緊急招集も。
「それらは絶対なんですか?」
「基本的に断れませんが、滅多にでるものではないのでご安心を。」
うーん。のんびりしたいんだけどなぁ。
上がれるかわからないし、当分は大丈夫かな。
「依頼はそちらのボードから紙を取って受付に持ってくることで受注となります」
「以上となりますね。基本的に冒険者同士の争いは、ギルドは関与しないので、ご了承ください。」
うひゃー。めんどくさそう。
「では、こちらのカードをお受け取りください。再発行は銀貨5枚となりますので、紛失はお気を付けください。」
高いなぁ。無くさないようにしないと。
Fに上げないと外に出れないのか・・・
受けれそうなの受けて外に出たいね。
そう思ってGと書かれたボードを見ていく。




