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「そりゃそうでしょ」
俺もカゴに水や炭酸ジュースのペットボトル、缶コーヒーなんかを適当に入れる。
「今の若者は融通が利かないんだね。えーい、ちくしょー、万札しかねーや」
田中さんが一万円札をカウンターの上に叩き置いた。
「あっ、田中さんのおごりッスか? ゴチになりま~す」
「……立て替えておくだけだ。安全なとこ行ったらみんなで割り勘だからな」
「ちぇ、ちっちぇーなぁ」
「僕はそれを褒め言葉と取れる男だ」
自慢になんねーだろ、と思いながらコンビニから出ようとすると三上が入れ替わりに入ってきた。
「どうした? なんかいるもんあるのか?」
「……トイレです」
「あ、ああ、そう」
コンビニから出てパトカーの後部座席へカゴを置くと空を見上げた。
空を埋め尽くす濃い紫色の雲が意思を持っているかのように規律を無視して蠢いている。上空じゃ風がめちゃくちゃに吹いてんのかな?
「お巡りさんはタバコを吸わないんですか?」
タバコをくわえてライターで火を点ける田中さんに、パトカーから降りた宇崎さんは「四か月前にやめた。それより彼女が戻ったらすぐに出発だぞ」と答えて両手を上げて伸びをした。




