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訳ありな試験当日 ~白沢勇太サイド~

試験当日僕は登校時間の20分前に職員室に呼び出されていた。

「ふぅ。白沢ちゃんと来たな」

「そりゃ来ますよ。ヘアピンの餌食になりたくないですし」

「来なかったら家に乗り込んで引きずって来てやろうとおもってたんだがな」

「わぁお…」

あぶねー本当にあぶねー

サボってやろうとか考えてたよ。引っ越そうかなマジで。

「まぁ試験頑張りたまえ」

先生は微笑み言った。こうしていれば、ただの美人なのにな

「せっかく美人なんだからそうやって黙ってて微笑んでたらどうですか?すぐ結婚できますよ」

先生の口角がピクピクし始めた。

やべ、口にしてた。逃げないと!

「それじゃあ試験頑張ってきますね!!」

急いで職員室を出て扉を閉める

カンッ!!

こんな文字では表せないような恐怖を漂わせる金属と金属がぶつかる乾いた高い音

よく見ると硬そうな扉には、こちら側に飛び出している小さな点が少し赤く見える。

おいおいあの人がヘアピンを投げて扉と当たった衝撃だけで熱が出るのかよ…

口は固く締めておくべきだと強く決心した瞬間だった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


キーンコーンカーンコーン

終わりのチャイムだと思った?残念試験の開始を知らせるチャイムでした。

ーーー15分後ーーー

暇だ。やることがない。残りの45分どうやって過ごそう。

そういえば始業式の時から席順変わってないんだな。

僕の前にいるのが金城誠(きんじょうまこと)だ。高校2年生の初日に先生の話を無視して必死に友達作ろうとして僕に話しかけてきたやつだ。

顔は整った顔をしてるし背も高い。僕に話しかけなくても新しい友達は勝手に寄ってきそうな感じなのに。試験の日しかこない僕に対してもフレンドリーに接する偽善者なんだろう。

なんでそんなこと言うのかって?

考えてみよう。


まず1年生の時から試験の日しかこない。もちろん友達いない。

2年生に進級。試験の日しかこない。もちろん友達いない。

そんな僕に接して勘違いさせる計画。顔の良い者が女に優しくして騙すのと同じ。

お金貸してと言われる。


こんな感じだろう。謎は全て解けた!!

眠りの白沢の推理力はなかなかのものだと思う。


そして左前に黄坂芽衣。紹介は一話を読んで欲しい。


そして左隣が黒川嶺華(くろかわれいか)。秀才な美人。

それは漢字の通り高い嶺の上に咲く美しい孤高の華。なめらかな黒髪のストレートヘアー、大きな瞳、すらっと伸びた脚。そのどれをとっても美しいと言える。って変態かよ僕は。

しかしなぜそんな美少女がこの学校に?頭だってかなりのものだ

たかだか進学率の高いだけで特に評価が高いわけでもない。僕はそれにとても苦しめられた…

いや、僕のことはどうでもいい。まぁ美少女で頭が良ければお嬢さま学校に行くだろうという僕の思考が間違えていると考えた方がいいだろう。


はい。暇な時間も有意義に過ごせた。

後はチャイムがなるのを待つだけ。えっまだ5分しか経ってないじゃんか。残りの40分を寝て過ごした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


今回の試験は5教科。その全て45分は寝て過ごす1日だった。

しかし休み時間の度に金城とクラスの女子に絡まれ眠れなかった。これは喜ぶことなのか?もうそんなことを考えるとすらめんどくさいくらいに疲れていた。

学校って大変。

帰ったらゲームをしよう。そうだな、またあのオンラインゲームにしよう。きっと今日からまたクロさんも浮上できるだろうから作戦の幅が広がるぞ!グフフ

「あ、職員室呼ばれてたんだ…」

僕の夢崩れたり。でもすぐ帰れるだろうし大丈夫でしょ。

そんなことを考えながら職員室へ向かった。

はろーまいねーむいずくー

試験は寝て過ごすもの。それは頭の良い人も馬鹿も変わらないですね。

サブタイトルを見てもらえば分かる通り今回は白沢サイドです!

ということは?次のパートは黒川嶺華サイドでお送りしますよ!!楽しみ?あ、楽しみじゃない。あ、そう。

まぁ読んでくれると嬉しいです。

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