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ケモノ学園の脇役事情  作者: 黒崎 架那
Play1 fate can't escaped
5/8

04「兎種 華麗なる家庭科」

どうして、こんなことになったのだろう……。


「……」


どうして、こんな……。


「あの……」

「っ……違うし」

「うん……なにが?」


グチャグチャに散らばった道具類。得体の知れないドロドロの液体。

そして、涙目の兎崎優。とその他生徒。突っ込みどころ満載だ。


「ちょっと、失敗しただけだし……」

「はぁ……そう」


材料は先生に頼めば大丈夫だけど、この道具たちが邪魔だ。

私は一生懸命考える。だが、中々いい考えが思い付かない。


「……っ」


優は落ち着きがなくなってきた。時間もそろそろ何か始めないとヤバい。

くそ……どうしてこんなことになったんだ……。

じっと優を見つめていると、あることを思いついた。


「あ、あの兎崎くん!ーー……」

「え?う、うん……いいけど」

「よし……」


私は提案したことを優が引き受けてくれたので思わずガッツポーズした。


「ごめんね、みんな。

私はこれから先生に材料をもらってくるから、

みんなはそれを片してくれないかな?」


私の言葉に戸惑いながら班のみんな(四人)は頷いてくれた。

私は急いで先生に事情を話すと、先生は作りかけのものをくれた。


(これなら、なんとか……)


急いで戻り、私は調理場を見渡す。


(道具ok。優くんも準備はできているみたい。よし、ここからが勝負で山場だ)

「兎崎くん、多岐(たき)くん。この二つを全力で混ぜて。液体は飛ばさないようにね。村上(むらかみ)さん、水城(みずき)さんはこれを切って」


そう言いながら私はテンポよくみんなに道具と材料を渡す。

最後に残った1人は、私の代わりにオーブンの熱で温めておいてもらう。

私は生クリームを高速で混ぜる。腕の感覚がなくなってくるくらいに。

その間に兎崎くん達は混ぜていた生地を完成させた。村上さん達も。

兎崎くん達の混ぜていた生地を一つにまとめ、軽く混ぜてから型に流した。

生地の表面を整えるとオーブンに入れて焼く。

その間に皿とフォークとナイフを用意。椅子は始めに置いたので絶対に間に合う。


「はぁ……なんとかなった。みんなお疲れ様。大丈夫?」


その声に班員達はそれぞれに答える。みんな疲れているみたい。

この一時間以内で起きたとは思えない程、みんな体力を消耗している。

だけど、これで終わったわけではない。デコレーションがまだある。


(ああもう、どうしてここは小学一年生にこんなハードなことを……)


初日からハードスケジュールすぎる、と私は心の中でぼやいた。


「はあ……」

「……」


だから、ため息をついた私のことをじっと見つめていた優くんのことを気づくはずもなかったのだ。

丁度この話おかし作りですけど、バレンタインは意識してませんよ?

ら、来年はバレンタイン書きますよ…

ええ、決して忘れたわけではないですから

因みに主人公達が作ったのはケーキです

なんとなく、途中から分かりました…?

一年なので量も少なくていいですよね

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