トロケルKISS
脳が熱くなる。
考えられるのは君のことだけ。
僕の中に住まう君という名の妖精。
僕の頭の中は君への愛でいっぱい。
僕の中では絶対的な存在の君。
心が熱くなる。
もう、どうしようもないくらいに。
集中力がなくなる。
いや、正しくは君のことだけは考えられる。
君以外の物事には、まったく集中できなくなる。
僕は君という麻薬中毒。 幻覚だって見えるほど。
君が大好き?
いいや、超大好き??
いやいや、超超大好き???
どの言葉も、僕の心を一言では表せない。
ただ言えるのは、最上級の「愛してる」。
僕の全てが君自身。
僕が愛するのは、たった一人の君。
僕にとっては、君が全てで、君が人生。
僕は常に君を見ている。
瞼の裏にだって、夢にだって、
いつでも、どこにでも、君はいる。
恐れないでほしい。
怖がらないでほしい。
僕はただ、君が好きなんだ。
妄想の中で熱いキスを。
夢の中でとろけるキスを。
何度も何度も君を抱いた。
リアルでは一度もないけれど、
僕の中では、唯一 君だけが彼女。
君が他の男と話しているとムカつく。
『殺したい』と思ってしまう僕は罪かな?
君のことが好きだ。
好きすぎて、窓の外から覗いている。
ストーカー? それは僕を表す言葉。
変態? それは僕を表す言葉。
とりあえず、褒め言葉として受け取っておこう。
僕は君のことが大好きだ。
君が他の男と一緒にいるだけで、
胸の中は、怒りでいっぱいになる。
僕の身体に憑りつく殺人鬼。
いつ、君を殺してしまうかわからない。
だけど、我慢。
少しくらいは大目に見なきゃ。
だって、君は僕の女神。
心のオアシスだから、簡単には殺せない。
生きていくうえで、オアシスは必要だから。
だから、君の気に入らないところも、
少しくらいは大目に見てあげることにしよう。
後で、妄想の世界でじっくり調教するだけだから。
僕の世界は、君中心で廻っている。
僕の中には君という存在しかいない。
君は僕のマリオネット。
現実では思い通りにはならないけれど、
僕の世界では、僕の思い通りに動く。
だけど、最近は面白くない。
君が僕に順応過ぎる。
僕の妄想には限界がある。
ショボイ想像。 リアルには程遠い。
キスの感覚。 君を抱く感覚。
全てがリアルでは味わったことがない。
そろそろ、妄想の世界にも飽きてきた頃。
僕もそろそろ成長しなくては。
そう思って、君の家を訪ねてみる。
理想よ、現実となれ。 ならないなら、現実よ、理想となれ。