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激戦! 護国兵卒懸命録  作者: 骨折ギプス
本編?開始
35/35

接敵回避

「敵機来襲!数およそ六・七〇機!」

見張り員が叫ぶ。

「少佐、数が多すぎます。そろそろではないですか。」

小野田が吾郎に言う。

「そうだな、もう良い頃合いだろう。」

そう答え、ひと呼吸置いてから吾郎は指示を出した。

「全機、水メタノール噴射装置を起動せよ!」

その指示により、各機のエンジンから装置が起動したことを示す、

白煙が噴出した。

それと同時に爆撃隊はその速度を増していく。

高度一二〇〇〇メートルにおいて

コクピットの速度計は毎時二八〇浬、

すなわち時速五二〇キロメートル程を示していた。


「何!?一体どういうことだ!」

敵爆撃隊が急に増速し始めたのを見て、

スコット少佐は戸惑いを隠せなかった。

白煙が噴出したのを見て、幸運にも

敵機のエンジンが故障したのかと思ったが、

どうもそうではないようだ。

それが水メタノール噴射装置などという、

資源不足が生み出した苦肉の策であるという事は、

彼には勿論知る由もない。

今彼に判断できるのは、

ともすれば戦闘機が爆撃機に振り切られるかも知れない

という事だけである。

急いでエンジンを全開にしたものの、

距離はじりじりと開く一方であった。


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どうぞよろしくお願い致します。

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