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激戦! 護国兵卒懸命録  作者: 骨折ギプス
本編?開始
16/35

青木の胸中 中 上

 基地に到着するやいなや、部下の小野田幹介少尉が駆けて来た。

「少佐ァ!敵は犬吠崎方面より侵入した模様であります!」

「犬吠崎ィ?いつもは相模湾からじゃないか。今回はどうしたんだ!」

「相模湾方面の対空砲火を避け、欺瞞航路を取ったようですッ!」

「クソッ、とにかく迎撃急げ、急ぐんだ!」

「稼働機は既に全機出動しております。」

「対空指揮所に行く!走れ!」

「了解であります!」

何たることだ、まさか裏を突かれるとは思っていなかった。

忸怩たる思いがこみ上げる。

だが、今更そんなことを思ってもどうしようもない。

今はただ、味方の奮戦を願うだけであった。


およそ二時間後、大体の状況が明らかになってきた。

第七飛行隊・敵爆撃機九機撃墜、味方機の損害二〇。

第二二高角砲連隊・撃墜数は未詳・一〇機は確実。

砲台2基損傷。

そして、吾郎に最も衝撃を与えたのが次の情報であった。

「向島方面大火災発生・延焼中。」

吾郎は戦慄した。向島には実家があるからである。


報告が終わるとともに、吾郎は駆け出した。

家族の無事は、天に祈る他なかった。


そして、息を切らしながら実家のある場所へとたどり着いた。

その刹那、五郎は愕然とした。


本来家があるべきその場所は、瓦礫の山と化していた。

家族の姿は、無い。


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