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激戦! 護国兵卒懸命録  作者: 骨折ギプス
本編?開始
14/35

攻撃隊、発進!

 作戦当日、二式飛行艇にはそれぞれ二五〇キロ爆弾八発が搭載され、

エンジンの暖気運転も終わり、

出撃の時を今か今かと待ちわびていた。


早朝、基地司令・林寛次郎大佐より搭乗員達に、訓示が下された。

「この戦局を打開するため、その身体を以て敵地に突撃し、

 敵軍に打撃を与えんとする、勇敢な搭乗員達に、

 謹んで特別の敬意を表す。

 各員の勇戦奮闘により、赫々たる戦果を挙げることを期待す。」

それを聞く搭乗員の表情は凛々しく引き締まり、

そこには怯えなどは微塵も無い。

この作戦についての意気込みたるや、

気合が体からにじみ出ていると錯覚するくらいである。

この片道特攻隊は「神雷特別攻撃隊」と命名された。

二式飛行艇五機により編成される爆撃隊、

これを率いるのは、青木吾郎少佐である。

「この米本土爆撃作戦は、参加機数こそ少ないが、

 その意義は非常に大である。

 この戦争を一刻も早く終結させ、平和を取り戻すには、

 我ら神雷部隊の成功が不可欠である。

 この上は、各員その使命を十分に果たし、

 奮迅の働きをする事を願っている。」

青木少佐のこの言葉に、

搭乗員達は天地を震わすような声で「応!!」と応えた。


機内に入り、計器を点検し、エンジンの出力を段々と上げていく。

滑走路の白い点線がやがて線になり、

そして、爆撃隊は空へと飛び立った。

地上では、整備員や他の隊員達が、

飛行機が彼方に見えなくなるまで、

腕がちぎれんばかりの勢いで、

帽子を振り、歓声をあげていた。

米本土爆撃作戦、いよいよ開始である。


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