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異世界転生したら、弟が婚約者になりました  作者: くなぎ八重
第一章 常緑の国を巡る旅
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プロローグ

 

 ――オメデトウゴザイマス。

 アナタハ、スキル“行きし者”ヲ取得シマシタ。同位座標ニ接続、転移完了。


 頭の奥底で、聞き慣れない声が響いた。人の温もりを感じさせない、硬い音が。

 反射的に身構える。足元で、ギシリと床が軋んだ。

 視線を上げると、見知らぬ天井が目に入る。壁は薄い紙のようで、木の骨組みが規則正しく走っている。狭い通路は薄暗く静まり返り、息苦しさを覚えた。

 奇妙だ。

 一体ここは、なんなのだろう。


 ――続ケテ、“運命調律フェイト・チューニング”ガ開始サレマス。

 コチラニハ、変更オヨビ停止ノ権限ガ、アリマセン。シバラクオ待チクダサイ。

 

 その言葉の意味を理解する暇もなく、何かが流れ込んできた。

 視界が揺れ、耳鳴りがする。押し寄せるのは光でも音でもない。情報だ。

 知らぬ地の名、奇妙な道具の使い方、覚えのない所作。そういったものが次々と自分の中に流れてくる。

 呼吸を整え、ゆっくりと目を開けた。

 まだ状況は分からない。だが、ひとつだけ確信できた。


 ――調律完了。ソレデハ、ヨイ旅ヲ。


 ここは、自分のいた世界ではない。




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