いざ、異世界へ
2話目?ここからが本編みたいなとこあるから1話目?わかんなないや。誰か見てくれないかなぁ。
目が覚めた時俺は何もない白い部屋ーーと言うよりも空間にいた。まるで宇宙の正反対のように白く、どこが端かわからない。
「ああ、俺死んだのか……。何も成せなかった人生だったな。」
悔しい。ただその感情だけが心を埋め尽くしていくのを感じた。
「ここは…どこだ?地獄では…なさそうだな。てか俺の体、なにこれ?手足とかないんだけど。」
ようやく思考が状況に追いついてきて、多くの疑問が浮かび始めた。ただ、そんな誰に訊かせるでもない問いに答える者がいた。
「ここは死後の世界ではあるから、半分正解かな。それと、今の君は魂だけの存在だよ。」
その声は、男とも女とも取れるような少し高い声で、子供を思わせる無邪気さがあった。声の主に意識を向けるとそこには白髪の中学生くらいの子供が立っていた。
「君は誰なの?ここは?」
「ここは、世界の狭間。そして僕が君たちの言う神だ。君たちの言う異世界の創造神、カイエルン。」
この子が神?なんて考えが浮かんだが、神様なら何でもアリなのかと納得した。
「君にはね、僕の世界に行ってもらうんだよ。いわゆる、異世界転生!強くてニューゲーム?それともハーレム?残念だけど全部できるかは、君次第。」
カイエルンは不思議なほど上機嫌で話し始める。
「じゃあ、よくあるライトノベルとかみたいな異世界出身だから最強みたいなのはないと?」
「そうだね、こっちから君に渡せるのは、言語理解と君たちの世界にはなかった魔法の基礎知識だけ。言語理解も日本語に翻訳されるだけで書きは人より覚えが速くなる程度なんだよね〜。」
質問にカイエルンは退屈そうに答える。
「これで、説明することは全部なんだけど何か質問あるかな?」
「いえ、特にないです。」
疑問は特になかった。わからないことはあっちの世界で知っていけば良い。神様は転生と言っていた。次の世界は親を大切にしよう。もっと人を大切にしよう。
「それじゃ、準備はいいかな?」
「はい。」
心の準備はできていた。これからの俺の人生はどうなるのだろうか。多分俺次第だ。
神様が何かを唱えてる声が聞こえる。視界が強い光に包まれて、神様が徐々に見えなくなる。…そうだ、神様のための祠を建てよう。もう一度与えられた人生自分以外のために生きよう。
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