Episode11 : Hold Second
ついにライオたちは、巨大な鳥の巣に辿り着いた。高い崖の上に、巨大な巣が作られている。そこには、アルメスが捕らえられ、鳥の足元に囚われている様子が見えた。
「アルメス!」
ライオが叫ぶと、空から舞い降りてきたその鳥は、巨大な羽音を立てながら、ライオたちに向かって威嚇のような声を上げた。だが、ライオはすぐに棒術を構え、反撃の準備をする。
その瞬間、突然、鳥の巣からかすかな鳴き声が聞こえた。ライオたちが振り向くと、小さな鳥の雛が巣の中から顔を出した。その小さな羽音に、ライオたち全員が驚いた。
「こ、これは…?」
セリナが目を見開く。雛の姿は、異様に可愛らしく、その目はライオをじっと見つめていた。
その雛が、ライオの方にふわふわと飛んできた。ライオはそれを避けようとするが、どういうわけか、雛はライオの肩に止まってしまった。
「ちょっと待てよ!?」
ライオは驚きながらも、肩に止まった雛を指で払おうとするが、雛はしがみつくように離れない。
「ライオ、それ、まさか…」
セリナが眉をひそめた。
「いや、どう見ても、こいつが俺に懐いたってことだろ?」
ライオが困惑しながら言うと、メイベルが大爆笑しながら叫んだ。
「わっはっは! まさかライオがこんな形で運を使うとは! でもこれ、面白すぎるわ! ほら、雛が懐いたってことは、逆に使いようがあるかもよ!」
「お、おいおい、こいつをどうするんだよ!?」
ライオが半ば焦りながらも、肩に乗る雛を見ていると、雛はさらにかわいらしく鳴いた。
そのとき、鳥が怒ったように叫んで、再度ライオたちに向かって猛ダッシュしてきた。その鳥に向かって、ライオは思わず叫んだ。
「わ、わかったよ! 助けるから待てよ! これも運だって思うしかないだろ!」
そして、何とか鳥を追い払い、アルメスを助けるために戦うことになるが、同時にその雛もどうするか決めなきゃいけない。




