Episode9 The Lucky Mission
翌日、ライオは仲間たちと共に領主の屋敷に招かれた。メイベル、アルメス、セリナ、クラウス、そしてもちろんライオ自身が、朝からソワソワと集まっていた。
「まさか、俺たちが領主から直接依頼を受けるなんて…」
ライオは少し緊張しながらも、やはりどこか楽しげに言う。
「でも、運が良ければ、なんとかなるわよね?」
メイベルがニヤリと笑いながら言うと、ライオが得意げに胸を張る。
「そうだな。運が良ければ、どんな依頼だってこなせるさ!」
ライオは自信満々だ。
「うーん、運だけでうまくいくとは限らないわよ、ライオ。」
セリナが少し心配そうに言うが、ライオは笑って答える。
「心配無用!ツイてる奴に勝てる奴はいないんだよ。」
ライオは言い放ち、仲間たちと一緒に領主の屋敷へ向かう。
屋敷に到着すると、領主ルカスが待っていた。彼はすでに笑顔で迎えてくれる。
「おお、来たか、ライオ!君に頼みたいことがあるんだ。」
ルカス領主はにっこりと微笑みながらライオに話しかける。
「おう!さぁ、どんな大仕事だ?運を使ってさっさと終わらせるから!」
ライオはまるで仕事の依頼を受けるのが楽しみな様子で答える。
「実はな、街の郊外にある古い遺跡が最近発見されたんだ。」
領主は少し真剣な表情に変わる。
「遺跡か…?」
ライオが眉をひそめる。
「そうだ。その遺跡の中に、昔の王国の財宝が眠っていると言われている。だが、周囲には奇妙な生物が巣食っていて、誰も近づけないんだ。」
ルカスは少し肩をすくめながら続けた。
「生物が?それなら、運のいい俺が行けば、あっという間に片付けてくるさ!」
ライオはにっこりと笑いながら答えるが、メイベルがすかさず言う。
「でも、どうして私たちを呼んだの?もっと強い冒険者だっているでしょ?」
メイベルが疑問を投げかけると、領主は少し照れ臭そうに笑う。
「いや、君たちの方が運がいいだろう?それに…その方が楽しいだろう?」
領主はそう言って、どこか含み笑いを浮かべる。
「…なんか怪しいわね。」
セリナが眉をひそめる。
「大丈夫だって!だって、俺が行けば、あっという間だろ?」
ライオは不安を感じさせず、意気揚々と答える。
「それじゃ、早速行こうか!」
アルメスが楽しげに言うと、全員は遺跡の場所へ向かうことになった。
遺跡到着
遺跡に到着すると、空気がひんやりとして、どこか不気味な雰囲気が漂っていた。遺跡の入口には、大きな石門があり、その周りには奇妙な植物や蜘蛛の巣が張り巡らされている。
「うーん、ここは確かに…ちょっと怖いな。」
ライオは、普段の自信満々な姿勢を崩さずに、ちょっとだけ警戒しながら言う。
「ライオ、絶対に運だけで済ませないでよね。」
セリナが言うと、ライオはにっこりと微笑む。
「大丈夫だって!だって、運命を切り開く男だもん!」
ライオは力強く前進する。
その瞬間、遺跡の中から何かが動いた。大きな岩のようなものが転がり、ライオの目の前に現れる。
「うわっ!何だこれ!?」
ライオは慌てて後ろに飛び退くが、運よく岩が完全に別方向に転がる。
「おお、やった!やっぱりツイてる!」
ライオは飛び跳ねて、運の良さをアピールする。
その後、遺跡の奥に進んでいくと、奇妙な生物たちが現れる。それは、巨大なムカデのようなものだったり、怪しげな影のようなものだったり、実に多種多様だ。しかし、ライオは一切怯むことなく、その一匹一匹を運の力でどうにか避けていく。
「すごい…ライオ、本当に運が良いのね…」
セリナは驚きながら呟く。
「うん、やっぱり運だけで勝つ男だよ。」
ライオはにっこりと笑う。
ついに、遺跡の深部に到達すると、そこには本当に巨大な財宝が広がっていた。金貨や宝石が山積みになり、まるで夢のような光景が広がっている。
「これが、伝説の財宝か…」
アルメスが呆然と見つめる中、ライオは宝の山に手を伸ばす。
「運が良ければ、こんなもんだな!」
ライオが言うと、まさにその瞬間、遺跡が大きく揺れ始め、崩れ落ちそうになる。
「うわっ、まずい!でも大丈夫だよな?」
ライオは笑いながら言うが、その時、頭の上に落ちてきた岩を運良く避ける。
「こ、こいつ…やっぱり運が良すぎる!」
セリナは呆れつつも、ライオの運に感心しきりだ。
遺跡を無事に脱出したライオたちは、領主の元へ戻り、財宝を無事に届けることができた。その際、領主からは大きな報酬と共に、再びライオに向けて笑顔が向けられる。
「さすがだ、ライオ。君の運には驚かされるよ。」
領主は満足げに言う。
「運の力があれば、どんな依頼だって楽勝だぜ!」
ライオは誇らしげに言い、仲間たちと共に笑い合った。




