始まりの朝
「ふぁーっ、そろそろ寝ようかな」と呟き布団に入る。何も変わらない日常を過ごしていた星雪そらのは眠りについた、そう、深い眠りに。
朝、そらのは起きると知らない天井を見上げていた。どこだここ?と言わんばかりの表情で辺りを見つめる。「起きた?おはよう!」と勢いよく扉を開けて可愛らしい少女が入ってくる。そらのは誰?と言わんばかりの表情でその少女を見つめる。彼女は理恵と名乗った。どっからどう見てもロリにしか見えない見た目だが、年齢を聞くと「幽霊なので」と答えた。そんなことは今はどうでもいい。ここはどこなのか、何故そらのがここにいるか、幽霊が目の前にいる、という整理しきれない情報を頭の中で再生して行く。そらのがつけた優先順位は「理恵ちゃんと言ったかな?ここは何処なの?」そう、ここがどこなのか知りたかったのだ。そらのはひとつの可能性に賭けていた。その可能性は異世界召喚だ。人間(?)と思えないほどの美少女っぷりな理恵はとても3次元に存在していい見た目じゃなかったのだ。そんな理恵がきょとんとした顔で答える。
「えっと、ここは心海の森だよ。私はこの森の守護霊をやっているんだ。」そらのは思った、我こそは勝ち組だと。そらのはさらに質問を続ける。
「魔法使いとか,魔族みたいなのはいないの?」
「魔族は私の支配下にあるよ?魔王を黙らせたのは私だからね!」そらのは背筋が伸びる。この子はとんでもない子だと思った。するとそらののお腹がなった、何日も眠りっぱなしで何も食べてないようのだ。「お腹すいた?朝ごはんの時間にしよう!」と言って着いてこいと言わんばかりの笑顔でそらのを引き寄せる。それに着いて行くそらのは初めてこの世界で外に出たのだ。外には赤いお月様が出ており、その隣には地球らしき惑星がある。そらのはそれが何なのか聞くと「あれは始まりの星、地球だよ。30000年ほど前に滅亡したんだっけ?そんなに長くは生きてないから私にはわからないな。」そらのはここで新たな疑問を抱いた。30000年前に滅亡したのであれば何故そらのは生きているんだ、と。その辺を調べなければとそらのは思うのだ。更に守護霊と名乗るこの少女は何者なのかも調べる必要がありそうだと。