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感情が天候に反映される特殊能力持ち令嬢は婚約解消されたので不毛の大地へ嫁ぎたい ~魔物を薙ぎ倒す国王陛下に溺愛されて幸せです~  作者: かのん


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男装令嬢シャルロッテ 【天候令嬢発売記念】

男装シャルロッテ書いてみたかったんです(*´▽`*)

 私は今日はこっそりとアズール様の応援をしている。


 何故こっそりなのかというと、アズール様はこちらに気付くとすぐに、話しを駆けに来てくれるので、わざわざ手を止めさせてしまうの心苦しかったからである。


 なので、今日はローリーと返送して、訓練を物陰から見つめている。


「ふふふ。シャルロッテ様も本当におちゃめさんですね」


「ろ、ローリー! 貴方だって面白そうだって言ったじゃない!」


「そうですねぇ。はぁぁ。でも今回の男装姿は大変可愛らしいです」


「え!? 可愛らしい!? だめではないかしら? 自分では男らしくと思ったのに……」


 私は今日はローリーがせっかくなので返送をしましょうと、あれよあれよという間に、男性の格好へと変身させられたのである。


 最初は驚き、多少さらしは苦しいけれど、髪の毛もかつらをかぶっていることで、ぱっと見で女の子には見えないのではないかという自信があった。


「ふふふ。大丈夫です。とーっても可愛らしい男の子です」


「もう! ローリーったらからかっているわね!」


「まぁまぁ。さぁ! そろそろアズール様の出番ですよ!」


 訓練は始まり、アズール様も登場すると、騎士達と共に訓練を始めたのだけれど、始めた直後辺りからこちらを伺ってくるような視線が、いたるところから刺さる。


「あはは。気づかれてますね」


 ローリーの一言に、私は、しまったと思い、それと同時に、今のこの格好をアズール様に見せるわけにはいかないと声を上げた。


「ろ、ローリー! だめだわ! 一時撤退しましょう!」


 そう声を上げた時であった。


「……待て、その声、まさか、シャルロッテか」


 私は茂みの中に隠れていたのを、アズール様に抱き上げられてしまった。


 そして、私の姿を見たアズール様は目を見開いて、それからローリーに向かって声を上げた。


「ローリー! シャルロッテがもし他の騎士に可愛いからと連れていかれたらどうするんだ! こんな、こんな格好! 男には全く見えんし、可愛すぎて、連れ去りたくなるだろう!」


 訓練場にアズール様の声が響き渡り、私は羞恥心で悶えた。


「申し訳ありません。わ、私がローリーにこっそりみたいと頼んだから」


「いや、シャルロッテ。俺には分かるぞ。ローリー。お前がこの姿のシャルロッテを見たかっただけだろう」


 ローリーはその言葉にえへっと笑いをうかべており、アズール様は大きくため息をついたのであった。


 それからアズール様に私は抱きかかえられたまま部屋へと下がることになり、騎士達はくすくすと笑い声をあげていた。


「ううぅぅ。すみませんアズール様。こっそりアズール様が見たかったんです」


 私がそう呟くと、アズール様は困ったような顔を浮かべて言った。


「応援するなら隠れないで来てくれ」


「で、でも、さすがに来すぎてしまうので、その度に訓練を止めさせるわけにはいきませんし、だから、こっそり見たかったんです……」


 しょんぼりとしながらそう言うと、アズール様は笑い、それから私の額に口づけを落として言った。


「わかった。では、訓練中は手を振るだけにするから。それなら、シャルロッテも気兼ねすることなく毎日でも来れるだろう?」


 その言葉に私は瞳を輝かせてうなずいた。


「は、はい! ありがとうございます。アズール様!」


 私がそう言うと、アズール様にぎゅうぎゅうと抱きしめられた。


「あ、アズール様?」


「はぁぁぁ。男装禁止。どこぞの男に連れていかれたら困る。ローリーいいな?」


「はい。申し訳ございませんでした。かしこまりました」


 後ろに控えていたローリーは恭しくうなずき、私は笑ってしまった。


 そんな私の笑いにアズール様もつられて笑い、その場は落ち着いた。



 その後騎士達の間で、アズール様の溺愛っぷりがどんどんと上がっているのではないかという噂が広がったのであった。


 それと同時に、何人かの騎士には、男装最高でしたと感想をもらい、羞恥心に私はそれからしばらく悶えたのであった。



男装姿のシャルロッテもう少し書きたかったなぁと思いました(●´ω`●)

読んでくださり感謝です!


天候令嬢まもなく発売!

よろしくお願いいたします!

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