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痛み。
その夜、俺は謎の痛みに襲われていた。しかも結構やばいやつ。全身の骨が軋み、筋肉が悲鳴を上げている。身体の中では燃えるような熱さを感じ、まともな思考を保てない。
自分の身体じゃないみたいだ。全身が俺の身体から別のものになっていく感じ。
痛む身体を無理やり起こし、キッチンに向かう。コップに水を注ぎ勢いよく水を飲みこむ。
「ぷはぁ……」
少しは熱さが和らいだ気がする。それでも体調は最悪だ。治る気配も感じない。
姉に連絡するべきか?
でも姉さんは今現在出張で北海道にいる。あの姉のことなので言えば高速で帰ってくるに違いないが、申し訳ない気持ちがする。
耐えろ、耐えるんだ俺。
おぼつかない足取りをなんとか進ませ、部屋に戻ってベッドに転がり込む。
明日には治っていますように。痛む身体に耐えながら、最後は痛みに耐えられず気絶するように眠りについた。
もう一本本日投稿予定です。