第20話 行方。
20話行きました!
「マジかよ!」
衝撃の事実で動揺が隠せなかった。
「なら元に戻れる可能性も!」
「待って、似たような境遇の女の子を知っているって姉さんが言っていただけだからあまり期待はしないで。彼女の配信を見るに、湊くんが秋葉原に行った日、秋葉原でタピオカ飲んだり、グッズ買ったりしてたって」
「それでもありがたい。話を聞く価値はありそうだ」
「そうよね。でも姉さんが言うにはリアルで会うくらい仲良いわけでは無いらしいから、リアルで接触するのは少し難しいかも」
「そうか。なら難しいか……」
「それでも望みがあるなら私の姉さんを頑張って説得してお願いしましょう?」
「ああ。確かにそうだよな」
ここからはなるようなるしかない。
俺は残りのフラペチーノを勢いよく飲み干した。
姉さんは三十分ほどしてから買い物カートをいっぱいにして戻ってきた。その荷物を一緒に車に積め、再び車へ戻る。帰りは行きと違って遊王子がこのまま同乗することになっている。
向かう先は俺たちの家では無く、遊王子の家になっていた。
もちろん遊王子の姉に交渉しに行くためである。
と言っても家同士が近いのでそこまで帰り道も変わらない。
「じゃあ裕樹、私はご飯作って待ってるから。頑張りなさい」
「ありがとう姉さん」
そう言って車を走らせた。
「じゃあ、行くわよ」
「お、おう」
玄関を開けて待つ遊王子についていく。
「お邪魔しまーす」
迷惑にならないように小声で呟くように挨拶をした。
「じゃあ私は姉さんの様子見てくるからリビングで待ってて」
そう言い残して二階へ行ってしまった。
靴を脱ぎ、綺麗に整える。遊王子の家は久しぶりで、その時に比べて様変わりしていた。リビングにはソファーが置かれていて向かい側には大型テレビが置かれている。
壁には家族写真が飾られていて、殆どが遊王子と恐らくお姉さんばかりだ。
リビングにある物を眺めていると、遊王子がリビングに戻ってきた。
「姉さん今配信中で時間的にはあと少しで終わるはずだから待ってて」
「分かった。声とか音とか出さない方がいいよな?」
「うーん?姉さんの配信部屋防音ついてるから大丈夫だと思うけど」
「そうか、なら良かった」
「取り敢えず私も夕ご飯の準備するから、裕樹は姉さんが降りてくるまでそこで待っててくれる?」
「おう、サンキュー。じゃあ疲れたから少し寝ててもいいか?」
「分かった。時間になったら起こすから」
俺はソファーに寝そべって少しの間眠りにつくことにした。あの時間帯に車に揺れられると、どうしても耐えがたい眠気が襲ってくる。
そう言えば遊王子のお姉さんはどういう名前で活動しているのだろうか?
雪白 雫だったりして。そのまさかな。
気づけば俺は深い眠りについてしまった。
エルフ始めました。も是非宜しくお願いします。




