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推しのvtuberになりました!  作者: 東郷 アリス
第一章
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第1話 朝起きると髪の色が雫ちゃんになっていた


落ち着け俺。俺は普通に日本人だ。昨日までは確かに髪の色は黒で、染めてもいないはずだ。というか、日本人でなくてもこの色の人は染めない限りいないだろう。

というか、髪の毛も肩にかかりそうなくらい伸びている。

そしてよく見ると前髪や後ろの方の部分部分がピンク色にカラーリングされている。


「この髪色まるで雫ちゃんみたいだな……あっ!」


そうだ。この髪色は雫ちゃんの色と同じだ。髪型や長さは違うものの、水色の髪と所々にピンク色にカラーリングされているところはよく似ている。


「いや、でもなんでこうなったんだ?」


理由がわからない。しかし今日は月曜日。学校があるためこの後ずっと考えているわけにもいかない。

この髪色は先生たちになんか言われるかもしれないが、欠席とかよりはマシだ。


俺は急いで朝ご飯を食べて学校へ急いだ。






程なくして学校へ着いた。近所の高校なので別に遠くはない距離なのだが、この髪色は本当に嫌というほど目立っていた。それは学校についてからもっと酷くなった。

靴を履き替え教室に向かう。すれ違う生徒全員が俺の髪に視線を送って驚いている。


うん、分かるよ。俺が一番驚いてるから。


教室に入るとやはりみんなの視線が俺の髪へと向かう。


「みんな、おはよう?」

「おはよう、お前その髪どうした?」


クラスメイトの一人が聞いてきた。


「いや、朝起きたらこうなってた」

「え、マジかよ、信じられねぇ」


そう言って自分の席に戻って行った。


そこから俺の髪には視線はいくものの、俺に話しかけてくる人は居なくなった。そりゃそうだ。俺も話しかけれないよ。

しかし、一人だけそうではなかったようだ。


「あれ?湊くん?どうしたのその髪は?」


そう言って話しかけてきたのは女子ながらも俺と仲の良い遊王子 深春(ゆうおうじ みはる)だった。


「いや、朝起きたらこんな髪だったんだよ」

「良かったわ、貴方が好きなvtuberがそんな髪色してたから美容室でもいって頼んできたのかと思ったわ」

「いや、流石の俺もそんなことしないよ、ましてや男だし」

「それもそうね、安心したわ」


彼女と一番仲良い理由は、俺がvtuberとかの話をしても無愛想なのは変わりはしないが、話を聞いてくれるし、地味にそういったことに詳しいからだ。

彼女曰く、姉がアニメとかvtuberとかそういっサブカルチャーが大好きでたくさん触れてきたため、そういったものにそこそこ詳しいのと慣れてるからだとか。


「でも貴方が安心するのは早いわよ」

「えっ?」

「ほら、来たわよ」


「湊くん?ちょっといいかしら?」


そこにはお怒りモードの我らが担任、横山 彩架(よこやま さいか)先生が立っていた。

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