帰路
4話目です
よろしくお願いします
目覚めると、焚き火は消えていた(朝食にも焼き魚を食べたかったので残念)
私は久々の陽の光を浴びて気持ちよく起床すると、まだ寝ているキャリーを起こすことにした
「キャリー?
そろそろ起きないか?」
声をかけてみるが中々起きない、今度は揺すってみるキャリーの体は柔らくて指が軽く沈みマシュマロのような手応えに飲まれる
少し…いや、かなり体温が低めな気がしたが、恐らく魔法で消費カロリーを抑えているのだろうと私は考えた
キャリーが寝ぼけながらようやく起きる
「おはよう…
相変わらず早いね…
私いつももっと寝てるのから先を越されちゃったわ…」
私はキャリーと一緒に、昨日の残りの野草を食べキャリーの言っていた故郷へと出発した
カナリアの森でもかなり入口に近いあたりに居るようで直ぐに森を抜けた、そうすると約束通キャリーが森の名前の由来を語り始めた
「カナリアの森というのはね、昔カナリアをカゴの中にいれて一緒にこの森に入った女の子が居たのだけれど、この森から出る時には何故かカナリアの入ったカゴが空になっていて、その上女の子の入ってから出るまでの記憶が消えていて、その女の子のカナリアの鳴き声が数十年たった今でも中心地に行くと聞こえるからだそうよ
まぁ、私達はかなり外側に居たから関係無いけどね〜」
聞かないで良かった、私はこういうのは苦手なのだ
それはともかく、私とキャリーは森を抜けた後故郷への道中にある町をとりあえず最初に目指して歩く事にした
町は道中に2つあり、2つ目の町から故郷の町へ馬車で向かえるらしい
-半日ほど歩くと最初の町が見えた
小さな町で町と言うよりは村に近い規模だった
私達はそこで特に何事もなく宿へ泊まり、少し思い出話を聞きながら疲れて食事をするのも面倒だったのでパンをかじって眠った
翌朝、二人で市場で買い物をして久々のまともな野菜や肉がたくさんの食事を食べた
肉料理の方はタルタルステーキというらしい、バランスを保つためとでも言うかのように野菜が沢山添えられていた
こうして順調に次の町へと出発した
道中はただ何も無い道が続いているだけだった
そして、1日野宿をした後また半日ほど歩き、次の町へと着いた
そして、次の町でまた市場で買い物をしてスープや普通のステーキを食べて眠り、次の日馬車へ乗った
不思議な事に何も大きな事が起きないせいか、この3日間の記憶が何をしたかは覚えているが詳細が曖昧になっていた…
ここまでお読みいただきありがとうございます
次もよろしくお願いします