北へ
3話目です
まだまだ続きます
本当に森の中へ瞬間移動し、驚いて硬直している私に少女が話しかける
「これが魔法よ、マリー!
ただ、私の場合1日1回しか使えないし範囲も結構狭いんだけどね〜
ほら見て、あそこに見える城があなたの囚われていた牢屋のある城よ!」
硬直を解いて少女が指さしてる方を見ると、そこには山とトゲトゲしい塔のたくさん生える城が指先くらいの大きさに見える程遠くだが確かに見えた
そして、少しして私は逃げたのは良いが追っ手が心配になった
「ありがとう!
だが、追っ手の心配とかはないのかな?」
少女は答える
「大丈夫!ここはカナリアの森と言ってあの城からはかなり離れているから馬でも2.3日くらいかかるわ!少しだけ安心していいよ…
そうだ!聞きたいこととか沢山あるでしょうから今聞くわ、聞きたいことは無い?」
私はとりあえず聞きたいことがありすぎるので、
少女が誰なのか
私について知っていること
どこへ向かえば良いのか
そして、何となくこの森の名前の由来を尋ねた
「混乱するといけないから簡単に言うわ
まず、最初に…私の名前は"キャリー"
今7歳であなたとは幼なじみで、いつも一緒に遊んだりして過ごしていたわ…"あの日"までは
次に、あなたについて
名前は"マリー・ウィリアムス"
果物屋の両親の娘で今私と同じ8歳
"あの日"起きた事のせいで大犯罪者に仕立て上げられあの城の城主である"ワラキア"という公爵の命令で、捕まった上に来月には死刑になる予定だったの
そして、次に
私達はここから北に4日ほど歩いた所にある故郷へ帰るの…
お母さん達に早く会いたいわね…
そして、最後に
森の名前の由来なのだけれど…
森から出てから言うわ!
それまでお楽しみに〜」
なるほど、何となくは理解出来たがこれ以上考えるのも面倒なので私は自分の流儀に従い思考を停止する
そしてキャリーは急にハッとしたような動きをした
「そう言えばマリー、あなた裸じゃない!
大変だわ、とりあえず私の着替えをひとつあげる!
ワンピースでいいわよね?」
"マリーはワンピースを装備した、しかしこの装備は呪われていて外せない"というような事はなく、水色のフリルの着いたシンプルで可愛らしい感じのものだった(ついでにサンダルも貰った)
「とりあえず、今晩はご飯を食べてからここで寝ましょうか…」
私は思考停止することに決めたため、無言で頷きそうする事にした
-食事はキャリーが近くの川で釣ってきたという魚を焼いたものと、近くに生えていた食べられる野草やキノコを食べた
私の食べているキノコは普通そうなものだけだったのに対し、キャリーは明らかにヤバそうなキノコばかりを食べているような気がしたが気の所為だと思うことにした
そして、食事をし終わりすぐ眠くなったので私は眠ることにした
魚を焼く時に使った揺れる炎を見ながら寝ていると心が癒されて疲れが少し取れたような気がした
ここまでお読みいただきありがとうございます
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