侵入成功!…じゃ、ないのね…
6話目 初めての人類との遭遇!上手くいくのか?
…立ってみて改めて自分の格好を見てみたけど、
「こんな服装だったのか俺。今まで色々慌ててたせいか気づかなかったよ。」
今の俺の服装はLサイズくらいのTシャツ、下はハーフパンツだった。そして二枚とも…うん、すごいボロボロだねこりゃ。
「町にいったらなんか服ないかなー?」
そんなことを言いながらまだ完全に馴染んでない足を動かし洞穴からでた。どうやらこの森は雲の量が多いらしく太陽が出るのは稀らしい。その稀に遭遇しちゃった俺ってなんなの!?死ぬ直前まで逝っちゃったんだけど!!(死んでるけど)
そんなことを思いながら歩いていると、
「おっ!出口だ!」
森の出口を見つけた。急いで外に出ようとしたが、
「おっと、危ねー。太陽の光出てんじゃん。」
そう、丁度森の出口を境目に太陽の光が出てるのだ。なんとも不思議な光景だ。
「仕方ない、日暮れになるのを待つか。そうすれば自由に動けるだろうし。」
俺は日暮れになるまでに暇だから歩く練習をしておいた。
…
しばらく時間がたち、
「よし、この位なら行けるかな。」
日暮れになったのを見計らい外にでた。
しばらく適当に歩いていると、
「ん?あれって村じゃない?」
人が何十人か住んでそうな塀で囲ってある村を見つけた。情報を集めるために早速入りたいものなのだか、ある問題が出てきた。
「どうやって中に入ろうかなー?」
そう、此処がどんなところなのかわからない以上迂闊に動くことができない。しかも俺はキョンシーだ、人に会ったら恐れられる可能性大だ。 だからここは人が寝静まったとこれを見計らって中に入る作戦に実行した。
…数時間後
「うーんっ!そろそろいいかな。」
村の電気は全て消えていて物音一つもたっていないのを見て俺は村に入った。
「とりあえず、ここがどんな場所なのかわかるような本とか見つけたいな。あと
出来れば新しい服。」
まず、俺は家に侵入した。 鍵?掛かってなかったよ?不用心な家だよねー。まあその家に入る俺も俺なんだけどね。
「家の人は、寝ているみたいだな。じゃあ起こさないように少し漁りますか。」
俺はタンスや化粧台など色々なものを漁ってみた。なんだか泥棒をやってるみたいで罪悪感が出てくるが、この際仕方ない。と、自分に言い聞かせいるとある物に目がいった。
「あれっ、これって…パーカー?」
そう、パーカーだった。頭をスッポリと隠せるようにできてる黒色のパーカーだった。
「こんな場所にもパーカーはあるんだなー。」
と、俺が思いふけていると、
「ううっ、おしっこー…」
この家の子であろう男の子が起きてしまった。しかもご丁寧に部屋の電気をつけてしまった。
「うーん、え?」
「は、はろー。」
2人は数秒無言で見つめ合った。そして、
「まっ、ママー!!」
ですよねー!!!男の子が叫んだせいで家の両親は起きてしまい俺は慌てて外に逃げた。
…
「おい!この村にキョンシーがでたらしぞ!見つけ次第即排除するぞ!!」
「「「はっ!!!」」」
気がついたら事態はおおごとになってしまい、村にはそこら辺に弓兵がウヨウヨいた。
「やっやばい!!早くこの村から出なくちゃ!!出口は、」
急いで出口に向かったが、なんと出口は兵士が大勢で塞いでいた!
「ちくしょー!これじゃあ逃げれない!どうしたら…」
「あっ!おい!いたぞ!!」
「クソッ!見つかっちまった!」
慌てて出口とは逆方向に逃げてしまった。 そして…
「うわっ!行き止まりだ!!」
逃げ場を失ってしまった。引き返そうにも後ろには兵士が大勢追ってきている。一体どうしたら…
「よし!追い詰めたぞ!!」
「観念しろアンデッドモンスターめ!」
兵士の声がどんどん近づいてきた。てかなんだよ?アンデッドモンスターって?
「ちくしょー!こんなところでー!」
苦し紛れに壁に拳をいれた、すると…
バキ!
「え!?」
何と頑丈そうな塀に見事に穴が開いてしまった。
「えっ?えっ!?何で!!?」
俺がわけもわからず困惑していると、
「おっ、おい!?あの頑丈な塀に穴が開けられたぞ!!」
「どう言うことだよ!?おい!!」
「おっ俺がしるかよ!!」
後ろで兵士達がそんな話をしているのが聞こえた。俺だって何で穴が開いたのかよくわからないんですけど!!?
「早く逃げないと!」
俺は急いでその穴を使って逃げた。急いで元いた洞穴の中に行こうとするその手にはちゃっかりと服を握っていた…
……
「すみませんセンヤさん!侵入したキョンシーを取り逃がしてしまいました!」
「ちっ!仕方ない。またいつアンデッドモンスターが襲ってくるかわからないしな、厳重に守りを強化しておけ。」
「はい! あっ!そういえば、先ほど侵入したキョンシーなのですがどうやら普通のキョンシーとは少し違うみたいです。」
「なに、どう言うことだ?」
「はい、兵士が見た情報によるとどうやら関節を曲げることができ、跳ねないで走って移動することが可能のようです。」
「そんなキョンシーがいるのか?」
「いや、私が直接見たわけではないので…」
「そうか、….走ることができるキョンシーか…これは調べる必要がありそうだな。」
主人公、パーカーをゲット。 そしてなんか目を付けられたようです。一体どうなるのか…




