ゴーストの過去
お久しぶりですミクロです!えー、今回話を出すのに遅れたのは部活の大会があり練習が忙しいのと、テスト勉強が重なってしまったのが理由です。また話を出すのに時間がかかってしまうかもしれませんが、暖かい目で見てくれれば幸いです。それでは本編どうぞ!
「ウエーン!!よかったーー!やっと同士に会えたと思ったら、全然起きなくてもしかしたら[唯の死体のようだ]みたいな感じなのかと思っちゃいましたー!」
「…」
よし、状況を整理しよう。ついさっきまで俺はハクシと一緒に墓地の中で寝ていた。で、何か目線を感じて見たら着物を着た女の子が俺の目の前で号泣していると…
うん!全くわかんない!!
「あ!すいません自己紹介がまだでしたね、私アンデッドモンスターのゴースト族で名前は汁粉といいます。」
「アンデッドモンスターって…え!」
てことは、この人も俺たちと同じってこと!?よく見たら足がないし、頭に三角巾みたいなのつけてるし。ゴーストというか幽霊みたいな見た目をしている。
「うーん…なんかうるさいわね?」
「あー!そちらの方も同士でしたか!!」
「え、何あなた…って!ゴーストォォーー!?」
「知ってるのかハクシ」
「ゴゴゴッ、ゴーストは人に取り憑いて悪事の限りを尽くして最終的には宿主を取り殺すと言う最低最悪のモンスターなのよ!!!」
「誰ですか!そんな迷信流したのは!確かにかにほんの一部そう言うことする人(?)もいますけど基本的にゴーストは平和主義なんです!!」
モンスターに平和主義とかあんのかよ…
あれ?アンデッドモンスターってことは…
「あんたも一回死んだのか?」
「はい、そうです!よくわかりましたねー!もしかしてあなたがたも?」
「まあ…」
「そうね…」
今更だけど、自分が死んだって認めちゃうのは何かやだな…ハクシも同じことを思っているのか声のトーンを低くして返事をした。
「今は私達のことはいいのよ。人間からアンデッドモンスターになったってことは死ぬ直前に何か強い思いがあったってことよ。あなたもそうでしょ。」
「…はい」
ハクシがそう言うと汁粉が俯いて返事をした。
「別に過去を話したくないなら話さなくてもいい。でも悪いけど今の私はあなたを信用できない。あなたが嘘を言っている可能性が無いわけではないからね。」
「おいハクシ。さすがにそれは…」
「いいんです、話せばあなた達が私を信じてくれるなら…」
そう言って彼女は語り始めた。
「元々この場所はちょっとしたお屋敷でして私はそこで家事使用人をしておりました。屋敷の主人は優しく私は満足に仕事をしておりました。しかし…」
「しかし、なんだ?何かあったのか?」
俺がそう言うと汁粉は止めていた口を動かした。
「私は重い病気にかかりました。しかもその病気は感染型で人に感染る病気でした。屋敷の人達は速やかに私を処分するべきだと主人に抗議していました。しかし優しい主人はそれに猛反対しました。」
話せば話せすほど表情が暗くなっていく汁粉を見て心が痛くなったが俺は話を止めなかった。何故だかわからないが最後まで聞かなくては行けないと思っていた。
「私が部屋で寝込んでいると、誰かの話し声が聞こえました。その声は非常に小さく聞き取りにく買ったのですがこの言葉だけははっきりと聞こえました。
『あの頭のおかしい主人を殺してしまおう』
と。」
「……」
ハクシは表情を変えずに黙って聞いている。俺も何も言わずに汁粉の話を聞いていた。
「私のせいで主人が殺されてしまう!そう考えた私は真夜中に屋敷を抜け出し林の奥を進みました。病気で弱っている体が悲鳴をあげても進むのをやめませんでした。」
「…しかし、とうとう限界がきて私は倒れてしまいました。意識が朦朧とする中、頭の中に優しい主人がに浮かんできました。」
「…そして目が覚めた時には私はゴーストの体になっていました。私は主人に会いたい思いが強くアンデッドモンスターになったんだと思います。」
「じゃああなたはその主人に会うためにここに居続けるけてるってこと?でもここは墓場よ元々屋敷があったような雰囲気は全くないわ」
「それはそうですよ。だって私が死んでから200年も経っているんですから。」
「200年!」
あまりの年月に俺は声を出して驚いた。
「ちょい待ち!200年って、そんなに人間が生きてられる訳がないだろ!会えるわけねーよ!」
「普通はそう考えますよね…でも私はそうじゃない、私は思うんです、もしかしたら主人も私と同じゴーストになっているんじゃないかって…これが私の話せる全てです。」
「なるほどね…それがあなたがゴーストになった理由ってわけね。」
汁粉が話し終わった後今まで黙っていたハクシが口を開いた。
「悪いことを言うけどあなたがここに居続けても、その主人に会える確率は0に等しい」
「…やっぱりそうですよね、ここに居続けたところで…」
「勘違いするんじゃないわよ。私はここに居続けたらって言ったの、まだわからないの?」
「え…?それって?」
「待ってる暇があったら動けと言ってるの。探す範囲を広げれば見つかる可能性は上がるはずよ。」
「でも私には、そんな勇気…」
「なら俺達と行くか」
「ちょっと、それ私が言おうと思ったんだけど。」
二人の話を聞き俺は汁粉に提案した。なんかハクシが台詞とられたとか言って不貞腐れてるけど。
「え…いいんですか? 私なんかがついて行って、迷惑じゃないですか?」
「大丈夫よ、それに私はあなたの願いを叶えてやりたい。100年も一人で待っていたなんてたいしたもんよ。私だったら耐えられる訳がない。」
「私はただ主人に会いたいだけです…」
ハクシに言われ汁粉は少し低い声でそう言った。
「まあ一人でいるよりさ、三人の方が楽しいと思うよ?俺もハクシに合わなかったら今頃どうなっていたことか…」
あれ?本当にどうなってたんだろう?この世界のこととかアンデッドモンスターのこと教えてくれたのハクシだよな?俺何も知らずに一人で旅してたらやばかったんじゃ…
「ハクシさん、ありがとうございます!」
「何よ急に!気持ちわるい!」
ハクシに向かって90度にお辞儀をすると拒否られた、ひどい… その時ハクシの頬が少し赤くなっていたのを俺は知らなかった。
「ふふっ、仲がいいんですね。確かにあなた達について行った方が良いことがたくさんありそうですね。」
「お!それじゃ、」
「はい、ゴーストの汁粉。未熟者ながら私の願いのためにあなた達に同行していきます。」
「おう!よろしく!じゃあ早速行こうか」
「ちょっと、その前にまだ私達の自己紹介が先でしょ?」
「あ、そっか?」
そうだった、俺達まだ自分達のこと話してなかったな。
「俺はキョンシーのシン。見た目は女だけど一応男だからよろしく。」
「私はゾンビのハクシ、さっきも言ったけどある男を探しているわ。」
「シンさんとハクシさんですね。同じアンデッドモンスター同士よろしくお願いします。」
「それじゃ、改めて行きますか!」
「「はい!(了解!)」」
新たな仲間を連れて俺達は歩きだした。
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とある城の中センヤは折れてしまったエクスカリバーを持って地下を歩いていた。
(伝説によるとエクスカリバーは一度折れたくらいで終わらない。必ず蘇らせる!)
奥まで行くと部屋があった。その部屋には何もなく、ただ一つ置いてあれとすれば金色の液体が入っている壺だった。
(この液体に剣を入れれば…!)
そう考え折れたエクスカリバーを壺に突っ込んだ。すると目が開けられないくらい強い光がうまれた。
「ぐ…!これは…」
たまらずセンヤは目を瞑った。しばらく経ちセンヤは目を開けた。すると…
「おおっ!これは!」
伝説が復活した…
キャラクターステータス
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名前 汁粉
種族 アンデッドモンスター :ゴースト族
使える能力 ??? ???