プロローグ
初投稿なので暖かい目で見ていただけると幸いです。
何でもない日常を、この俺 田中ひかるは過ごしていた。ただ大学にいってただ授業をうけてただ昼飯を食べてただ放課後にバイトに向かう。本当にそんなまいにちだった。今日も放課後になりバイトに向かおうとしたところ、俺は転機を迎えた。
「あ、あの!先輩!」
「えっ、」
突然声をかけられた気がし、後ろを振り返った。そこには…
「あっあの…」
やけにモジモジしていて顔を真っ赤にしている女の子がいた。えっ!なにこの子!メッチャ可愛いんだけど!まさかこの子俺に惚れてるとか!?イヤ…まさかそんなうまい話あるわけ…
「すっ、好きです!!付き合ってください!!!」
あったよー!!?嘘でしょ!こんな可愛い子が俺に!!イヤ、もしかしたら俺をはめようとして…
「あっあの、先輩?」
そんなわけないわ、上目づかいメッチャ可愛い〜!!
「やっぱりダメですよね…こんな私が先輩となんて…」
「イヤ、良いよ。」
「はい…て、え!!いま…なんて?」
「付き合うの良いよって言ったんだよ。」
「…」
なっなんか黙っちゃった。何かおかしいこと言ったかな?
「グス、ヒック。」
エー!泣いたー!!
「どっどうしたの?急に泣き出して!?」
「すっすみません…こんな私が先輩と付き合えるなんて…嬉しくてつい…」
アーこの子良い子だよ!!こんな良い子が彼女なんて…神様!!ありがとうございます!!俺今度賽銭箱に千円札入れます!おっとこの子を慰めないと。早速彼氏の仕事だ!
「ありがとうね、俺も君見たいな良い子と付き合えるなんて夢みたいだよ。これからはずーと一緒にいてね。」
「はいっ!先輩、ありがとうございます!!」
こうして俺は彼女いない歴=年齢を見事に脱出することができたのだった!そしてメアドを交換してデートの約束もした。いやーデート楽しみだな〜!そのためにもバイトを頑張んないと。そう考えながら自転車でバイト先に向かっていると…
キキィー!
「…え、?」
突然真横から大型トラックが突っ込んできた。俺は避けることができずひかれた。
「ぐっ、ガハッ」
身体中に激痛が走ったがそれは一瞬でなくなりかわりに目の前が真っ赤に染まった。周りで叫び声が聞こえるが何を言っているのか俺にはわからない。嫌だ…死にたくない…まだデートにすら行ってないのに…嫌だ…死にたくない…死にたくない…頭の中で何度もその言葉が出てきた。そして、真っ赤に染まった視界が徐々に真っ黒に染まり俺の意識が…命が消えた…
主人公がキョンシーになるのは次回からです。基本は主人公視点での話となっております。