序章
そこには、トイスタナル王国の市から少し離れた町はずれにある木で立てられた家がある。
その家では少女が一人住んでいた。
その少女の名前はネロス・ヴァ―シュル・エリア、トイスタナル魔法学院に通っている生徒だ。
この世界では親が魔法使いだと子も魔法使いになる。
ネロスも親が魔法使いだから魔法学院で勉強をして一流の魔法使いになり親を越えようとしている。
「今日も勉強頑張ってお母様を越えなきゃ!」
ネロスは気合を入れて元気よく家を飛び出した。
家を飛び出したと同時に、
ドッカーーーーーーーーーーーン
家の裏に何かが落ちてきた。
「何だろう?」
ネロスはおそるおそる家の裏に杖を構えて近づく。
「誰!?」
声を発すると同時にネロスは詠昌をする。
「クル オク サ ムイ ハク フク」
何かが落ちたあたりに向かって運動会で使う『球ころがし』くらいの火の球で攻撃をした。
「ちょ!なんじゃこりゃぁぁぁあああああああ」
そこにいたのはごく平凡の少年だった。
少年は叫んだ、だがしかし遅かった
「ふぎょぉおお」
火の玉は少年に直撃、
ドッカーーン
「あひゃあああああ」
そして爆発………
少年は見事に直撃してしまい10mぐらい吹きとばされてしまった。
「なんでいきなりこんな目に……」
「あなたは誰ですか!? 名乗りなさい!」
「そんな事より助け……て………」
少年はぐったり倒れ泡を吹いてしまった。
「何よこの人?……めんどくさいわねぇ……じゃなくて!ちょっとやりすぎたかな?」
流石にネロスは少年が意識を失ったのに動揺したのだろう。
オロオロしながら考えたり落ち着きがない。
「今から学校あるしなぁ、寝かしといたら勝手に起きるでしょう。」
そう言いネロスは少年に毛布をかけ、家を飛び出し学校に向かって走った。
俺は空が赤く染まってきたくらいに目を覚ました。
「ここ何処だよ………」
部屋は女の子独特の甘い匂いに包まれている。
腕を上げ伸びをした後に外に出る事にした。
外には、家の近くに綺麗な水が流れていて、周りは一面緑!木ばっかりであった。
眠気覚ましと夢かどうかの確認のために水で顔を洗ってみる。
「冷てぇ……」
夢じゃない!
これは夢じゃないのか!?
「あれ、おきたの?」
「わっ!」
「何よ!驚くじゃない!」
そこには顔立ちが素晴らしく一言で言うと美人!すごくかわいい!女の人がいた、髪は白色でロングにしており、いかにもおっとりした感じだった。
「いや、ごめん……いきなり声掛けられたから。」
「まあいいわ、お腹すいているでしょ?」
ぐぅ~
そう言われた時にお腹がなった。
「あ……」
「ご飯、食べる?」
「あ、うん。」
「君には聞きたい事が色々あるからね。」
少女は二コリと笑って家に入って行った。
「君は机に座ってちょっと待っててね。」
俺は言われた通り机で待っていた。
エプロンを付けた姿もまたかわいい!
少しして机の上にサラダとパンとシチューが出てきた。
「はいどうぞ。しっかり食べてね?まだお代りあるから。」
「いただきます!」
まずはシチューを一口、
「………」
「どう?」
「………」
「反応がない、料理、失敗したのかな?」
「……い」
「え、何?」
「うまい!何だこの味?今まで食べた中で一番うまいぞ!お袋もかなわねぇな!ぐぅ~だよ、ぐぅ~!」
「なんだぁ良かった、料理失敗したかと思ったじゃない!」
少女も一口食べ、「うん、いける」と言っている。
「あ、そうだ本題ね?あなたはどこから来たの?」
「それが分からねえんだよな、その前にここって日本なんだよな?」
「ニホンって何?」
「え?日本だよ経済大国の日本。」
「ケイザイ…なに?ここはニホンじゃないよ?」
は?
「ここはニホンって所じゃなくてトイスタナル王国だよ。」
トイスタナル?どこだ?イギリスらへんか?
「じゃあ日本って言う遠い所から来たんだね?」
「まぁそう言うことだな。」
少女はパンをかじりながら次の質問をしてくる。
「君は何歳?」
「15です。」
俺もパンをかじりながら答える。
「私もだよ!?同い年だったんだ!うれしいぃ!」
なんだその笑顔はちょっとドキドキしてしまったじゃないか。
「住所は?」
「あるにはあるよ、広島の……あれ?」
何処にあるんだ?
分からない、これは世に言う記憶喪失なのでは!?
「ねぇ、どうしたの?」
少女は心配そうな顔をして言ってくる。
「わからない………」
「記憶喪失なのかな?ま、まぁ言えるようになったら言ってね?」
俺は頷くだけ頷いた。
「学校には通ってる?」
この人にこれだけ気を使わせてはいけないな……気を取り直していこう。
「まぁ普通の学校には通ってますね。」
俺はサラダをつまみながら答える。
「普通かぁ魔法使いじゃないんだね?」
「そう、ですね。」
さっきから魔法使いとか何言ってるんだ?
「じゃあ農民?それとも兵士?」
「さっきから魔法とか何とか何言ってるんですか?俺をからかっているんですか?」
おれはとうとうしびれをきらして強い口調で聞いてしまった。
ただでさえ知らない所に来て混乱してるのに……飯たべてるけど。
「なにいってるの?魔法なんてそこらへんにいる人だったら大抵使えるじゃない。」
「ふざけるな!じゃあ証拠を見せてみろよ。」
「わかったわよ……ついてきて。」
少女は椅子から立ち上がり立てかけてあった杖を手にとって家から出て行った。
俺も追いかけた。
家の近くには湖がありそこで何やら少女が杖を構えて呟いている。
「こんな所で何やろうって言うんだよ?」
「少し黙ってて!」
少女は強い口調で言ってきた。
今までは呟いていたくらいだが今なら聞き取れる
「ヒャク ハツ ルス カル ハルク!」
少女が詠昌が終わると落雷が湖の中に落ちた。
「これでいい?信じた?」
少女は涼しい顔をして言う。
ここは何だよ!何処に俺は来たんだぁぁぁぁぁぁぁぁ




