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負け犬たちの天空録  作者: 夢眠
空中都市、出現
6/7

マイドsideー03

地下避難所を目指していた悠二と来妓は上空を飛ぶ物体が謎のミサイルを発射したのを見た。

「あれ、スラム街のほうだよな?」

「ああ、ノイドにミサイル打ち込んだってことか?」

ミサイルは空中で分散し小さいミサイル群となって地上に落下した。

凄まじい爆音とともに悠二の中で恐怖が増加していく。

「あれはおれたちの味方なのか?なあ来妓!」

「おい落ち着け悠二、まだわかんねーよ。けど・・・」

来妓の表情が曇る。

「なんかすげー嫌な予感がすんだよ・・・」

「そもそも、俺たちの他に避難してる奴いんのか?」

あの謎の物体は空を飛んでいるだけで何も危害を加えていない。

たった今ミサイルが発射されたが、発射された方向はノイド領の旧東京だ。自分たちマイドに危害が加えられたわけではない。

「確かに俺たちマイドはまだ無事だ。けどこれから攻撃される可能性だってある」

バスケ部のキャプテンとして常に最悪のパターンを考えて様々な攻撃手法を考えてきた来妓。そんな来妓だからこそこのような考え方ができるのだろう。

「だから急ごう!」

来妓がそう言ったのと同時だったろう。空を飛ぶ物体・・・街が新たな動きを見せた。街はよく見ると完全なる円形だった。街の下部、つまり悠二たちが見える部分の中央が開いた。小さな円形の丸が出現する。

「あれ、空洞か?」

空洞らしき丸から何かが出てきた。

あれは、飛行機だ。

「おい、あれ飛行機って奴か?魔法大戦前の空飛ぶ乗り物だよな」

来妓が悠二に聞く。

「ああ、飛行機だ。どっちかっつうとヘリか?軍が部隊を戦場まで運んで行くやつ」

「名前はヘリじゃねーと思うけど、どっちみち本当に軍人を運んでたんならあれは・・・」

悪寒が走った。まさか、大勢の兵士を乗せてるっていうのか?

「向かってるのはノイド領じゃなさそうだな・・・」

来妓の発言に悠二の顔が引きつった。

「マイドに攻撃を仕掛けてくるのか?」

出てきたのは一機だけではない。何十機と空を飛んでいる。

その光景はなぜかこれから悪魔が降りてくるかのようだった。

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