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短編:詩&エッセイ

あれほど愛してると。

作者: 尖角

「愛してる」とあれほど伝えたのに、

君は僕の言葉を受け取ってはくれない。



「大好きだ」と心の底から叫んだのに、

君は一向に僕の方へと振り向いてはくれない。



世の中とは、実に理不尽だ。



いつも僕が好きになった人は、

僕という一人の人間を見てはくれない。



僕は本当に存在するのだろうか?

そのことすら疑問に思えてしまう。



僕は本当に君の瞳に映っているのだろうか?

君の世界に僕という存在はいない気がして。



僕の心からの叫びを、

君は冗談だと思っているのだろうか?



僕の頭の中は君でいっぱいだというのに、

果たして、君はこの愛を偽りだというのだろうか?



僕には何が本当で何が嘘なのか、

世の中の標準が全く以てわからない。



世の中から見てはみ出し者の僕。

僕はいつからこの世界の人間じゃなくなったのだろうか?



わからないんだ。 その意味も、愛の行く末も、

僕が生きる理由も、 君の考えていること自体も。



僕は一体、どこに向かえばいいのか?

「愛している」と言っても振り向いてはもらえない。

「大好きだ」と言っても君の視界に僕という人間はいない。



孤独。



本当の意味でのそれを、

君は味わったことがあるだろうか?



話しかけても無視される。

いや、存在そのものが無視されている。



そもそも、僕っていう人間はこの世にいちゃいけないんだ。

ん?  そもそも、僕は本当に人間なのか? わからない。



もしかして、僕は透明人間じゃないのか?

姿も声も、僕はこの世に存在しないのでは?



そう思えてしまうほど、僕は孤独だ。

君にあれほど「愛」を伝えたというのに。






告白に負ければ、普通の日常生活は送れない。








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