あれほど愛してると。
「愛してる」とあれほど伝えたのに、
君は僕の言葉を受け取ってはくれない。
「大好きだ」と心の底から叫んだのに、
君は一向に僕の方へと振り向いてはくれない。
世の中とは、実に理不尽だ。
いつも僕が好きになった人は、
僕という一人の人間を見てはくれない。
僕は本当に存在するのだろうか?
そのことすら疑問に思えてしまう。
僕は本当に君の瞳に映っているのだろうか?
君の世界に僕という存在はいない気がして。
僕の心からの叫びを、
君は冗談だと思っているのだろうか?
僕の頭の中は君でいっぱいだというのに、
果たして、君はこの愛を偽りだというのだろうか?
僕には何が本当で何が嘘なのか、
世の中の標準が全く以てわからない。
世の中から見てはみ出し者の僕。
僕はいつからこの世界の人間じゃなくなったのだろうか?
わからないんだ。 その意味も、愛の行く末も、
僕が生きる理由も、 君の考えていること自体も。
僕は一体、どこに向かえばいいのか?
「愛している」と言っても振り向いてはもらえない。
「大好きだ」と言っても君の視界に僕という人間はいない。
孤独。
本当の意味でのそれを、
君は味わったことがあるだろうか?
話しかけても無視される。
いや、存在そのものが無視されている。
そもそも、僕っていう人間はこの世にいちゃいけないんだ。
ん? そもそも、僕は本当に人間なのか? わからない。
もしかして、僕は透明人間じゃないのか?
姿も声も、僕はこの世に存在しないのでは?
そう思えてしまうほど、僕は孤独だ。
君にあれほど「愛」を伝えたというのに。
告白に負ければ、普通の日常生活は送れない。