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冷酷少女の幕末記  作者: 月夜
4/4

Auditory hallucination

「…う…、ん…」

…目が覚めた…

ここは…どこだ?

何で、森なんかにいるんだ?

「…いっ…!」

頭が痛い

頭痛がする

どうやら頭を打ったようだ

でも今はそんな小さいことは気にしてはいられない

今一番大切なことは此処がどこかを知って、理解をすることだ

…なぜこんなに俺は冷静なのだろう?

自分でも分からない

「…、」

これからどうしよう?

まずは町に行ってみなければ理解のくそもない

早く…

早く家へ帰りたい

早く帰って…、

『貴方は何処へ帰るの?』

自分の心の声が何処からか聴こえた様な気がした

…幻聴か?

とにかく帰ろう

『貴方は親に捨てられた、殺したのでしょう?大切なパパを自分で殺して…』

…違う!

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違うっ!

俺は…、俺はっ!!

『確かに殺した、貴方の手で…いや?違う、俺の手で』

あ…、

『今更貴方は何処へ帰るの?…無いでしょう?』

ああ、そうか…、

俺に…帰る場所なんて…

『その通り、無いでしょう?』

うん、無いね

よくよく考えたら俺に帰る場所なんて…

無いじゃん

『そうしたら?今貴方に…、俺にできる事は何だと思う?』

俺にできる事…

『本当は分かっているんじゃないの?』

そうか、俺にできる事といえば…、そう、

「『死ねばいいんだ』」

心の声と俺の声が重なった気がした


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