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初めての初めてのトイと、小さな願い
もうじき、姪が産まれるらしい。
気がつけば、私はいつの間にか、おじさんから叔父さんへとランクアップしていた。
姉から「産まれてきてくれる子どもに初めてのトイを買ってほしい」と言われたときは、突然のことで戸惑った。
そんな大役、私に務まるのだろうか、と。
だが、強い要望という期待に背中を押されたこともあって買うことを決めた。
そこで選んだのは、午年にちなんで競走馬のぬいぐるみである。
その競走馬は、最もランクの高いレースで、ブービー人気でありながら、一番人気のような勝ち方を披露。
人馬共に最高ランクのレースで初制覇を成し遂げる。
その後のウィニングランで見せた、愛くるしさを全面に押し出したような動きでファンを魅了した。
そんな彼女を見て、私もファンとなり、ファン選挙でも高い支持を集め、ぬいぐるみの発売が決まった。
今後産まれてくる姪に、彼女のようなみんなに愛されていく存在へとなってほしいと切に願う。
だからこそ、私は姪に、競走馬のぬいぐるみと共に「産まれてきてくれてありがとう」という言葉を添えて送るつもりでいる。
両天海道と申します。
これからよろしくお願いします。




