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『神の手違いが生んだ報われぬ者の転生録』  作者: Lark224a


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第53話 タッグマッチ①

いよいよイベント当日を迎えた。


今日までやれることはやってきたと言い切れる。それは俺はもちろんだけど、咲もだ。二人で優勝を目指して努力した。あとは、努力に見合った結果を出すだけとなった。


なかなかの人の数だな。


渋谷のダンジョンの入口付近に参加者が集められており、パッと見でも30人はいる。流石は、例年やっているイベントなだけはある。それに今年は、あの東雲家の次期当主も参加しているからな。実力を示すには素晴らしい場所と言える。


そんな皆から大注目の次期当主様は現在、色々な関係者の人に挨拶を行っている最中であった。本来なら、騎士の俺も咲に付き添う必要があるのだが、「他の参加者を見たい」と言って、咲だけにお願いした。


挨拶だけなら、咲だけでも全然問題なくやれるというか、むしろ俺がいない方が楽に回れると思う。


特に凄い結果を出したわけでもなく、家柄があるわけでもない俺が、あの名家・東雲家の次期当主の騎士に選ばれているというのは、外聞が良くなく。現に、こうして立っているだけでコソコソと悪口を言われるのは、流石にウザイ。


はぁ‥‥これだったら付いて行った方がマシだったかもな‥‥いや、ないか。俺が付いて行くと、俺だけじゃなく咲もこの目に晒される羽目になるから、見られるのは俺だけでいい‥‥外野は、結果で黙らせる。


と、全ての視線と悪口を無視していると、「見つけたよーーー悠真!!」と名前を叫ばれたので、声がした方を向くと、そこには幼馴染の「白河 雪」が立っていた。


「はぁ??な、何で‥‥雪が――うぉ!!」


その先を言う前に、雪は俺に向かって全力で抱き着いて来た。


「すぅーーーはぁ~~あ~~悠真の匂いだ。私、ずっとこうしたかったの!!ずっと一人で頑張って来たの?ねぇ、悠真‥‥昔みたいにナデナデして??」


と、上目づかいで言ってくるその仕草は、昔の雪のままであったが、それ以外は昔の子供サイズはなく、立派な女性サイズになっていた。


「ゆ、雪!!流石に近いから!!少し、離れて!!」


「ヤダ!!ずっと離れてたんだもん!!今日からは、ずっーーと、こうして一緒にいるの!!」


雪は俺から絶対に離れないということを示すように、更に力を込めて俺に抱き着いてきた。そのせいで、さっきよりもハッキリと、その二つの感触が分かるようになってしまった。


俺は必死に我慢をして別のことを考えて気を紛らせていたが、それでも男としての反応を抑え続けることなど出来ないので、ヤバい!!と我慢の限界を迎える寸前に、「悠真‥‥何を叫んでいるの?」と挨拶を終えた咲が戻って来た。


咲は俺のことを見て全ての状況を理解したのか、怖いぐらいの笑みを浮かべた。


「悠真‥‥何をしているのかしら?これから大事なイベントだって云うのに、あなたは女遊びですか?そこのあなたも、今すぐ悠真から離れなさい。」


咲の声は、いつも以上に寒さがあり、先程まで色々な話し声が聞こえていたのに、今は咲の声だけが聞こえていた。そんな鬼並みのプレッシャーを出す咲に対して、雪は全くビビることなく、真っ直ぐ咲の方を見て、


「あなた誰?気安く悠真のことを悠真って呼ばないで。悠真のことを悠真って呼んでいいのは、()()()の私だけなの。」


――と返事をした。


雪・咲が出すプレッシャーは、Sランクの探索者と同じぐらいの圧があり、この二人以外の人は、誰一人として動くことはもちろん、言葉すら発せなくなっていた。


俺はそんな二人を見て、このまま二人を放置するのはよくないと判断して、「二人とも、こっちに来て!!」と二人の手を取って、人がいない場所へと連れ出すのだった。

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