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『神の手違いが生んだ報われぬ者の転生録』  作者: Lark224a


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第40話 咲の鑑定結果。

新連載中です「異世界帰りの錬金術師は、祈る彼女と契約関係を交わして――世界を救う。」

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「どういうつもり?何で俺を‥‥騎士に?」


「そんなの決まってるでしょ?私の騎士はあなたしかいないからよ。」


「だから‥‥その理由を聞いてるんだって!!俺より強い人だって!!ランクの高い人だって!!たくさんいるのにどうして俺を選んだんだ?」


「私を救ってくれたからよ。」


「あれは偶然だって。俺は俺の意思で助けたわけじゃないし。あの場所で出会い話したことが偶然にも救った形になっただけなの。それを命の恩人って言われても困るし、ましてや騎士なんて俺には無理だ。


まだ、間に合うはずだ。俺を外せ。」


「それは無理な相談ね。例え、あなたの言う通り全てが偶然だとしても、私が悠真に”救われた”という事実は何も変わらない。白瀬 悠真は私の”命の恩人”よ。


だから、私を救ってくれたあなたに私の騎士になってもらう。これだけ誰が何と言おうとも絶対に譲らない!!」


俺を見る咲の目は力強く、絶対に折れないという意思を示していた。


どうしてそこまで執着するのか?全ては偶然が重なって起こったことだと言うのに、彼女は事実だけを見て、その過程はどうでもいいと切り捨てている。


どれだけ求められようとも騎士になることを受け入れない――が、今だけは認めよう。君が俺という人間に執着するように、俺も自由に執着する。


これは俺と君の一騎打ちだ。



「で、これからどうするの?本当にダンジョンについてくるつもりか?」


「もちろん。その為に色々と準備もしてきましたし――守ってね。私の騎士として。」


「‥‥守ってね、か。まず、咲ってそもそも探索者なの?そこからじゃない?」


「自分の目で確かめてはどうですか?鑑定のスキルをもっているのでしょ?」


「‥‥分かった。自分の目で見る――《鑑定》」


全てお見通しか。それもそうか、俺の鑑定結果はギルドや有名なクランの元に送られている。現に南雲も何度も声を掛けて来ていたし、南雲が知っていて咲が知らないなど、あり得ないことだ。


俺は咲に向かって鑑定を発動した。


東雲 咲 12歳 


スキル

・天啓・思考加速・適材適所


称号

・盤上の支配者


盤上の支配者とは。

《戦況を即座に理解し最善の行動を理解することが出来る。ただし、その効力は自身の知能に依存する。》


なるほど、一応探索者としての素質はあるみたいだが、前線に出て戦うタイプじゃないな。明らかに後方で指示をしたりするところに相応しい能力だな。


「どうでした?私のステータスは。」


「聞かなくても分かってるでしょ‥‥他の人から鑑定を受けているんだからさぁ。」


「あなたから聞きたいのです。鑑定Lv5を持っているあなたからね。」


「はぁ‥‥まず、探索者としての素質はあると思う。持っているスキルの数も悪くないし、天啓のスキルに関してはLv2と、役に立つとは思う。


だけど、どのスキルも直接、戦闘に関与できるスキルじゃないし、何より称号の盤上の支配者を最大限に効力を発揮させるなら、天啓から得た情報を元に後方から指示を出すのが一番向いていると思う。」


「‥‥そこまで分かるのですね。流石は‥‥鑑定Lv5ですね。」


「何だ‥‥知らなかったのか?自分の能力の詳細について。」


「はい。スキルがあるのは知っていましたが、それがどんなスキルなのかまでは知りませんでしたし、ましてや称号なんて初めて聞きました。」


「そうか、良かったじゃん。自分の力が知れてさぁ。」


「その称号というのは全員にあるのですか?」


「いや、全員じゃない。特定の人だけだな。俺が鑑定したなかでこの称号を持っている人物は、咲を入れて――3人だけだな。」


「‥‥3人ですか。それは少ないですね。」


「まぁ、それだけ希少な力ってことだ。で、どうするの?ダンジョンに行くのか?」


「はい、もちろんです。」


咲が最低限戦えることを知った俺は、咲と共にダンジョンに向かうのであった。

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