第33話 ダンジョンから帰還。
「今日は‥‥これぐらいだな。」
既にダンジョンに潜って3時間が経過しており、時刻は17時42分になっていた。これ以上ダンジョンに潜ってしまうと晩御飯に遅れてしまうので、ダンジョンを出る必要がある。
《今日の探索で得た物》
『獲得 魔石数』
Fランクの魔石‥‥2200個。
Eランクの魔石‥‥11個。
『獲得 素材数』
ゴブリンの耳‥‥100個。
ホブゴブリンの皮‥‥9個。
――が、今回のダンジョンで得た物だった。
そして次は俺の成長幅だ。
白瀬 悠真 12歳 Lv33→Lv36
体力 460→484
筋力 443→462
魔力 431→455
速さ 401→421
頭脳 529→552
魅力 50→51
精神力 538→552
運 60→60
・スキル
鑑定Lv5・身体強化Lv3・探知→探知Lv2・自然治癒・速読Lv3・言語理解Lv3・New 潜伏
・称号
New『静かなる暗殺者』
今回のダンジョン活動で成長した結果であった。
そして「初めて魔物の撃破」によって得たのが、『静かなる暗殺者』という称号だ。その特性は『相手が自分の存在に気付いていない時のダメージが二倍になる』というものだった。
この称号を得てからは、ただ殴り殺すのではなく、隠れて相手に気付かれないように殺すようにしていると、いつの間にか隠す系スキルの『潜伏』を手にしていた。
このスキルのお陰で、『静かなる暗殺者』の発動が大いに楽になった。
ゴブリンとホブゴブリンはバカだが人間の匂いだけには敏感なので、少しでも判断が遅れると暗殺に失敗してしまう。だが、この潜伏を使えば匂いでバレることなく暗殺が出来るようになった。
暗殺が楽になったのはいいが、少し倒し過ぎたな‥‥明日からは気を付けよう。
この日はダンジョンを出て、全ての素材と魔石を加藤さんに買い取ってもらい、合計が25000円ほどになった。
3時間で25000円、時給換算で8000円と破格な時給だが、これは俺がソロだからこそ可能な話であって、普通はパーティーを組んでダンジョンに潜るので、メンバーで割れば一人頭の収入は減ってしまう。
だから、数を稼ぐか、もっと深く潜ってC、Dランクの魔物を倒す必要が出てくる。まぁ、ソロの俺には関係ない話だがな。
と、初めてのダンジョンを終えて家に帰るのだった。
◇
「で、悠真‥‥ダンジョンはどうだったんだ?」
「特に問題はなかったよ、父さん。ギルドの人も親切に教えてくれるしやっていけそうかな。」
「そうか。でも、あまりダンジョンにハマり過ぎることはないようにな。マナが体に及ぼす影響も、全ては解明出来ていないのだ。何か不調を感じたら、すぐに言うんだぞ?」
「分かってるよ。」
ダンジョンから帰って来て、今は家族全員で食卓を囲んでいる。ここ最近は父の仕事も問題が起きていないのか定時には家にいるので、今日は一番帰ってくるのが遅かったのは俺だった。
「それより悠真‥‥今日、生徒会の人に会ったのでしょ?あの白王の生徒会、どんな感じだったの?」
「うーーん‥‥どんな感じか難しいな。まぁ、俺以外全員女性だったことには驚いたかな。」
と言うと、隣からガチャンと箸を落とす音が聞こえたので、「ん?姉さん?箸落としてるけど――」と言いかけたところで遮られ、真剣な顔を向けられた。
「今の話は本当なの?生徒会は、自分以外女って‥‥」
「う、うん‥‥本当のことだよ。」
「そう、それは――何とかしないと(ボソッ)。」
「何か言った?」
「いや、何もないよ。生徒会‥‥頑張りなさい。」
と姉は言っていたが、その顔というか目は全然応援をしているようには見えず、寧ろ「早く辞めろ」と言っているように感じたが‥‥多分、気のせいだろう。
そうして家族全員で、今日のことを話しながら食事を続けるのだった。




