第24話 新生活。
「98‥‥99‥‥100っと。これで朝のデイリーは終わりだな。」
とデイリークエストを開く。
『1、ランニング10キロ――達成』
『2、筋トレ(腕立て・腹筋・背筋 各100回)――達成』
『3、瞑想 1時間――達成』
『4、武術の修練 2時間――達成』
『5、勉強 2時間――達成』
《全てのデイリークエストをクリアしたので、特別ボーナスを授与します。体力・筋力・魔力・速さ・頭脳・精神力のステータス+5が加算されます。変更したステータスを出します。》
白瀬 悠真 12歳 Lv33
体力 460
筋力 443
魔力 431
速さ 401
頭脳 529
魅力 50
精神力 538
運 60
と変動していた。他のスキルと称号については特に変更はなく、あの時のままだ。
ステータスの伸びが良くないし、スキルのレベルも変わらない。そろそろ限界かもな。こうして体を動かしてステータスを伸ばすのも‥‥次のステップに進む時が来たんだな。
とステータスを確認していると、ガラガラと窓が開き母が出て来た。
「いつまで運動をしてるの?今日は大事な入学式でしょ?ちゃっちゃと朝ご飯を食べなさい。」
入学式という言葉を聞いて、さっきまでステータスを見てワクワクしていた気持ちが消えて、どんよりした嫌な気持ちになった。
「‥‥分かってる。」
現在は2025年4月1日。季節は春。
俺は無事に小学校を卒業して人生を決める鑑定式も終えて無事に中学生へとなる。俺が通う学校は私立白王中等教育学校で、全国規模で見ても名門校で、そして家柄を重視する学校として知られている。
そんな白王に俺は主席で合格したわけだが、少々めんどくさいことになった。
白王に入学する方法が2つある。
まず、1つが推薦のパターンだ。これは学校に相応しい名門家や白王を卒業した人の子供が対象になる。優秀な親から生まれた優秀な子供を再び入学させることで、学校は更なる発展を遂げる仕組みになっている。
もう一つが一般入試からの入学だが、これがヤバいレベルで難しい。
まず偏差値は驚異の79で日本トップクラスが求められ、それに加えて人を見る為の面接がある。この面接でも点数が出されるので、この筆記と面接の2つの総合点で合否が決まる。
まぁ、見てもらえば分かると思うけど、圧倒的に推薦組が有利だ。だから、首席は家柄と過去の成績を考慮して推薦組からずっと選ばれていた。
もちろん、俺はそのことを知っていたから、例えどんな成績を残したとしても家柄がない俺が主席になることはないと思っていたのに‥‥まさか、今年は俺になった。
ただ主席になる分には全然問題ないが――こんな家柄を大事にする学校が、ただ主席だけで終わるわけがない。
まずは新入生代表に選ばれた人は壇上で挨拶を話すことになっており、それなりの言葉が求められる。そして入学が終われば新入生を引っ張る意味も込めて“生徒会へと加入”も決定されている。
そんな超面倒くさいものになってしまい、
俺の口から「はぁ‥‥」と重いため息が漏れた。
だが、もうなってしまったものは仕方がない。諦めてパパッと終わらせて、前期でスパッと辞めるしか手はない。
「はぁ‥‥本当に面倒くさい。ご飯食べて‥‥ささっと行こ。」
悠真は重い足取りでご飯を食べて、新品の制服に身を包んで学校に向かい、新スタートを切った。




