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『神の手違いが生んだ報われぬ者の転生録』  作者: Lark224a


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第17話 会えない時間。

忘れてました。

「――コンコン。悠真くん、お熱の時間よ。」


「あ、もうそんな時間ですか。」


看護師さんから体温計をもらい熱を測って、それを返した。


「36.5°ね。食事も毎回完食してるし、次の検査の後で退院かな?」


「そうですか?それより雪はどうですか?」


「うん、雪ちゃんも同じ具合かな。退院の日にちは少しずれるかもだけどね。」


「そうですか。」


「なら、昼食まではゆっくりしててね。」


と言って看護師さんは病室を出て行った。


あのオークとの戦いのあと、俺と雪は病院に運ばれて数日間の眠りを経て目を覚ました。目を覚ました直後は体が思うように動かなかったが、数日間のリハビリで元の体に戻った。


あと、目を覚ましたことを家族が知ったときの反応はヤバかった。


家族全員で涙を流して俺との出会いを喜んでいたし、何より父も母も姉も少し顔をこけていた。あとから聞いたけど、心配過ぎて食事が喉に通らなかったらしいが、今はちゃんと食べているのでこけは消えて綺麗な顔に戻っていた。


ちなみに雪とは‥‥まだ会えていない。


何度か会いたいとは言ったのだが、今はダンジョンブレイクの影響で病院内が人で溢れていて男女が分けられているので、いくら子供であっても会うことが出来ないのだ。


だから手紙のやり取りをしていた。伝えたい内容としては“あの時のことは互いに秘密”にしようというものがメインだった。これで、あれが表に出ることはないだろう。


「じゃあ昼食の前に少し体を動かしてくるか。」


と病室を出て庭へと向かった。


ここは病院の中でも珍しく人がいないので、誰にもバレずに鍛えることが出来る。俺は上を脱いで準備運動を始めて心拍数を上げ、運動の準備をした。


じゃあ、まずは腕立て伏せからか。


腕立て伏せのポーズを取ってゆっくりと体を落として地面に顎を付けたら、ゆっくりと体を上げる。そしてまた体を落として体を上げる、その動作を20回した。


そして、その後は腕立て伏せのポーズから両手だけを伸ばして体を右手側に引き寄せて1回、そのまま左手側に引き寄せて2回と、それを同じように20回した。


で、今度は手の幅を近くして胸の前で手でダイヤモンドの形を作って腕立て伏せをする。回数は20回だ。


そして最後の締めで普通の腕立て伏せから体を持ちあげるときにジャンプするときみたいに、腕で体を持ち上げる。それを1回として20回行った。


この流れで全3セット行った。


「ふぅ~~いい感じだな。やっぱり体を動かすのはいいな。病室でただ時間を過ごすのを待っているより、こうして体を動かしているほうがいいな。じゃあ、あと一分休憩したらまた3セットやるか。」


と次の運動の準備をしてると、「あなたは何をしてるの?」と一人の少女が話しかけてきた。

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