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Thunder & Rain 2(香る蕾の子ら)

一般論であるが、女子校の生徒も様々。

武術クラブのメンバーもいろいろ。


クラブと名をつける理由は、体術の稽古や実践だけでなく、学術的な武道の歴史の研究など、文系に属する活動も選べるから。

中には、刀剣に詳しい者もいる。

例のあれからだろう。


実際の体術の訓練と稽古には、主に顧問の友人などの好意で、コーチに来てくれる。

空手の有段者もいれば、柔道柔術の師範をしている者も来る。

合気道のコーチは、開祖「植芝盛平翁」の直系とも言える「合気会」の人らしい。


ZEBRAこと城野カイ(櫂)は九州の師範の流れを受け継いだ道場で段位の印可を受けた。

開祖から二代目の頃に、合気会から分かれて、独自の道を探求された人らしい。


さて、いよいよ、潜入調査が目的であっても、立場はコーチなので、稽古を始めなければならない。

久しぶりに柔道着に似た道着を身に着け、その上から、このためにやむを得ず新調した稽古用の袴を付ける。


普段は身体の力を抜き、ラフな私服で、また目立たないようにと、なんとなくぼんやりとした感じで過ごしている。

しかし、さすがに有段者としての自覚もあって、稽古の時になると、それらしい形に収まるような気がする。

簡単に言えば、さまになる。

なので、屈託のなく社交に長けた子や、物怖じしない、特に何某かの武道で段位を持っている子達は、親しげに話しかけてくる。

関節を極められても、「ほう!」という感心の声を漏らしながら、むしろ上手に極められいる。

無駄な力が入っていない。

というか、その意義を理解している様子が見える。

数人の子を手に取って教えながら、「スジは良いな」とカイは思う。


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