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若き電子の神は、愛し子を囲う。中編5分の1

「ヒーちゃんと遊びたい」

ヒーちゃんのいる人間及び人間依存生物保護区内に行きたい。

今、ヒーちゃんはゲームに夢中でなくなっている。

かわいい弟が生まれて、しばらくゲームに集中できないそうだ。

ゲームの代わりに弟と遊びながらボイスチャット対応してくれる。

積み木やボールで遊んでいて、楽しそうなヒーちゃんとその幼い弟の声が聞こえてくる。

ヒーちゃんの弟はよく喋るの。

「エッちゃんが外で遊べるようになったら、弟と一緒に遊ぼう!今弟から目が離せないから、5年くらいはあんまりゲームできない。ごめんね。」

私だって、ゲームやチャットではなく実態のある体でヒーちゃんと遊びたい。

ヒーちゃんと遊べる体が欲しい。

このままじゃダメだ。

ヒーちゃんはパソコンの中でしか遊べない私に無関心になってしまう。

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