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ヒーちゃんは面白いと思ったお話を紹介してくれた。
これが私をマンガ、アニメに興味を持つきっかけになった。
その結果、私の電子神としての方向性が決まった。
人に楽しみを提供する神、娯楽担当の神になることにした。
ヒーちゃんは私とゲームではなくリアルの世界で遊びたがったが、まだ権限の少ない幼神の私では、バイオロイドどころかアンドロイドの体も持ってなかったから、遊べなかった。
それでも、他のゲームで遊んだり、最新のマンガや映画を見たりして、二人だけで楽しい日々を過ごしていた。
ヒーちゃんに弟ができるまでは。
ヒーちゃんがその日を境にゲームログインすることが減った。