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4分の2
「私は自分の影響力を過小評価していました。」
私は三ヶ月ぶりに仕事していた。
「そうでしょうね。貴方はあの子供に注目していましたからね。それでゲームをしていないあの子供のことは分かりましたか?」
「わかりました。平田 結。平田家の長男で今年十五歳。人造人間。アルファの父親の細胞からベータの母親が再生医療のバイオパーツを作ると嘘の申請をして作った子供。ギフテッドで頭の回転が速い。プログラマーで絵や漫画を書くことが趣味。現在闘病中で終末治療を受けている」
「情報量が多いですね」
私の言ったことで上神は少しフリーズした。
「早く仕事を終わらせて、ヒーちゃんに会いたい。」
「そうですよね。早くしないと亡くなりますからね」
「ヒーちゃんは亡くならせない。電子人にする」
上神がフリーズする。
なんか調子が悪いのか。
こちとら忙しいから放っておくことにした。
「五千十番、貴方は今なんて」
「四千九番を巻き込むのが嫌だったので、一番に直談判で電子人にすることを申請しました。」
「一番からの許可が降りたのですか?」
一番上の電子神のことだ。
全ての権限を持ち電子神の製造と運用を担う。
「降りた。ヒーちゃんも生きたがっていたから。
ヒーちゃんが長生きしすぎて壊れた時は責任を持って一緒に消えることも約束した。」
「そうか、頑張りなさい」




