企画案:イミテーションエンジェリック!~人造乙女戦記録~
これも、数年前にとある場で試作したもの…
これもボツとなってしまった……ので、保管庫に収蔵(2023年2月6日12時51分)
戦攻天使 イミテーション・エンジェリック(仮題)
○世界観
2XXX年……我々の地球。
そこで営まれていた平穏な日常は、突如として破られた。
次元を超えて現れた侵略者との戦争という、
おぞましい非日常の出現と到来によって、である。
……完全神無機構傀儡
S.t.a.r.v.e.s(スターヴス・もしくはスターヴ、とも)
核反応阻害や対放射能中和消滅まで実現している、まさしく異界・異次元の技術と、
我々現生人類の常識が通じない精神性と秩序を持つ、 侵略的破壊入植活動をこの地球で行使する、半機械生体群の総称である。
“餓鬼”と漢字圏の人間は通称する、この異界からの侵略者によって、
現代地球の安寧と秩序は揺るがされ、斯くして国際人類社会の平和は脅かされるに至っていた……
陸、海、空、そして…宇宙までも。そのすべての領域にスターヴの尖兵は進出し、
その魔の手は急速に地球上の各地に伸びつつあった。
そもそもの戦端が開始されて、半年が経過している。
その間、人類は猛烈な抵抗を試みた! だが……
僅か半年余の内に、
人類はその総戦力の15%を失い、
地球上の総面積の7%までもを、このスターヴスの侵略の手に堕とされる所まで来ていた……
これの一連は、
スターヴ兵の物量と猛攻ということでもあったし、
なおかつ、その異形のテクノロジーが存分に発揮された、
その特有の兵器体系というのが、特に、現代人類世界の既存の兵器群は、致命的に相性が悪かった、というのもその理由であった。
比較して…
…こちらの人類の既存兵器は重厚長大で、物質的な大きさが相対的に差があり、
そこに機動力と火力攻撃力の差が決定打となって、如実に結果として現れたのだ!
スターヴは制圧が完了した地点地域にじぶんたちの次元ゲートホールを開墾設置して開き、
そこで、次元亜空間内に存在する本陣・スターヴ・スターとの往還や兵員補給兵站の融通を行い、
戦力の増強と強化を日増しに継続して強めていた。
ひいては、この現代地球の大地と海洋を構成する有機物を資源として採掘採取し、
その本陣や他次元・他のスターヴの拠点などで、
なにがしかの生産活動を行っているものと推測できた。
ここまでにおいて、我々、地球人類はされるがままであった。
しかし、次元異界からの来訪者は、善意に基づく善良なモノたちも、同時に存在した。
それとは、全時空、全次元規模でスターヴへの抗戦を続ける……
神霊領域の神秘の神々と天使達や、それに祝福されみちびかれし、他の次元宇宙のモノ達……“同胞”たち……である。
しかし、彼女らの抗戦むなしく、
彼女らは、長年にわたるスターヴの攻勢と侵略の前に、多大なる犠牲と損出を被って出しており、
この我々、地球人類の前にはじめて現れたときには、
すでに、その総勢はあまりにも乏しく、瓦解寸前にまで要員と組織、各同胞社会へのダメージは累積していた、
その状態に、すでにあった。
この地球にへ、
スターヴから我々人類の窮地を救うとして、
僅か五百人の婦人少女戦士の混成決死隊しか、送れなかった、というほどに……
その日、人類は今日も、負けが込んだ戦いを行っていた。
だが、そこに彼女らは出現した。
彼女らが降臨し、現れたその戦いの日において、
彼女らは勇敢に戦い、そして無数のスターヴを打ち倒し、滅ぼしていった!
この地球に於いて、
初めて有効に、スターヴを倒せた、その瞬間であった。
だが、この戦いで彼女らも少なからぬ犠牲が出て、
この第一次先遣隊の残りは、僅か三百名余となった……
特にこの戦いにおいては、この地球に派遣された、少女らと婦人らの同胞たちの決死隊戦力のうち、
その婦人ベテラン格が、その特筆たる犠牲となってしまった……結果となった。
しかし、このようなシチュエーションにおいて、
この我々、現代地球人類の社会には、まだ人員面での人的資源には、まだ奥行きの余裕がある、という状態では、ままあった。
それは、徴収されていない若者層と壮年層の各予備人材ということである。
正規の軍人としての活動は困難でも、予備人員として、その戦いの補助をするならば? ということであるからだ。
資本主義はいまだ健在であり、
そのことは、物資と資源の市場在庫の限りが、多少はまだあるということとしていた。
なので国際人類社会はまだ薄皮一枚分のゆとりはあったし、
まだ余裕のあるなし、という意味では、この我々、地球人類に、この地球にまだ多少の余地はあるというのは、
彼女ら同胞たちとの…
…資本物資の物量の絶対値との比較数量的には、
この現代地球は格段に! 繁栄して富んでいる…と…まあそうと言えるという状態ではあった……
この状況下として、
にわかに、この侵略されかけの、現代地球というのが、
傷ついた時空次元の果ての同胞達の結束と団結と癒やしと再起のための、
次元を超えたセンター・ハブとなろうとしていたのである。
そして、数多あるその同胞達の元の世界……或いは、 その失陥地……というのは、
この地球大地表面上にスターヴが開設した無数の各ゲートホールというのを通れば、それが転移門となって、
往還が可能! という現象までが確認された。
同胞の神々たちは弱り切っているために、
最初から同胞達が管理制御する、こちら側の勢力の転移門をこれ以上増やせない状態ではあったので、
そして今、人類を守護するべく作戦と戦いを開始した、
同胞らのイミテーションらの縦横無尽たる活躍と相次ぐ大戦果により、
スターヴの攻勢は目に見えてわかるほどに停滞と沈滞を来すまでとなり、
ある程度の余裕が生まれたことで、地球人類は、
冷静に戦略と作戦とその展望を思考できる冷静さを取り戻しつつあった。
これら要件を総合して、
将来的に、こちらからの積極的反転反撃までもが、首脳部級では選択肢と戦略の議題に上るまでに、至った……
ゲートホールを制圧占領して、ゲートの向こうで戦っている同胞達を、援護する!
同胞達も、このことを悲願とするようになった……
斯くして、各国政府は国連軍を増強拡張するかたちで、
“統合軍”を編成し、スターヴに対処する事とした。
この戦争が終われば、
莫大な経済効果を伴う、新時代の夜明けが、
まさに、予告されているのも同然だからだ。
…追い詰められるのみでは団結も一致も出来なかった人類は、
己等の欲深さによって、ようやく択一の連帯をなしえようとしていた…
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○イミテーション…戦闘少女…
さて、こうして人類に加勢するに至った、降誕者……の、その彼女らについて紹介しよう。
同胞達は、
次元の彼方での長きにわたる戦いの結果として、
戦力と人員について、大きく損耗損失を出してきていた。
その結果、考案されたのが、“イミテーション”という、人造処女少女天使、これの存在の発明である。
優れた遺伝子と身体特性を持った、同胞の無数の部族、世界を跨いでの、無数の種族から抽出された因子を元に、それらを合成。
魔力とナノマシンの生体生成能力の付与と各種の調整改造が施された、
人工の合成卵子、合成精子……を、量産し、
医療用家畜豚の子宮を用いて受胎させ、
その後、出生をさせる。
(基本的に、哺乳類で出生時のサイズが合えば、母胎は何でも良い。
また、豚の母胎を用いるのはあくまでも応用…と同胞たちは考えているようであり、
最初に地球に降臨した同胞たちの第一次決死隊は、全員(肉体的には)妊娠適齢の少女らで構成されていた。
そして、地球人たちに、戦うすべが欲しくば、己等を孕ませよ、……と、第一にまず告げたと記録されている。
イミテーションが母胎となった場合はその子や子孫もまったくすべての確率で女の性別が生まれる。
そして…母胎がイミテーションであったならば、その娘も、優秀なイミテーションとなるからである。)
出生時までの段階期間において急速成長が施されるため、豚子宮内での受精から分娩までの期間は、およそ一週間。
ただ、
出生した後の年齢加齢と肉体的生育のスパンは、非常に長くゆっくりとしたモノで、
基本的に加齢による老化の現象は、頭髪の色が退色する程度以外にはまったく無く、
最終的な寿命は、地球人類の数倍の寿命にもなる、と推測されている……
そして、生まれた後の人工少女は、
成人の男性兵士を易々と制圧可能な肉体・身体的戦闘能力と明晰な知能等にくわえ、元となった各種族の異能や先天能力……などが先天的に備えられている。
そこからの、のびやか、かつ十全とした伸びしろもある。
ただ、性格や情緒であったり、趣向や、性癖、執着や愛情への渇望感であったり……と、
個体によって、特に内面的な差違のばらつきは斯様に出るようではある。
こうしてロールアウトされた人工少女たちには兵器の名前から取った形式名で、おおざっぱに型式分類されるのが慣例である。
このように人工的に設計製造と教育育成が施されている事から、
付いた用名が、
人造天使……“イミテーション、”人工の少女。
……というわけだ。
無論、ここまでの超常的人工物にも由来と経緯はあり、
テクノロジーの母体と構造原理的には、実はスターヴの生理工学を解析し応用した結果が反映されている……という。
毒を持って、毒を制す…
このテクノロジーの真相を知ったある地球人科学者が呻いた言葉のひとつだ。
社会的な情緒であったり、慣習、倫理的な認識の差というのは、この異邦人らとは隔絶していたわけであるが、
しかし、地球人類にはこれ以外の打つ手は、ない。
なにより、既存の、スターヴに対してさして有効とたりえない在来の兵器類を再度再整備するよりも、
このイミテーションを製造するのに元出はほとんど掛からないので、
現代人類は、直ちに工業的製造にへと取りかかった……
○ドレス・メイク
さて、ここまで述べたが、
しかし、これだけでは、肝心の戦闘能力……という所に、難点が残る。
なにしろ、相手のスターヴは機人一体。
どちらかといえば、機械に有機物的生物がへばりついたかのような構成ですらある。
それを正面から倒すに当たっては、
一方の人工少女……イミテーション……
の側も、相応の戦闘能力が必要となってくる。
そこで、同胞達が今まで執ってきた戦闘能力付与の形態は、
銃火器、装甲、機動装置類……つまり、兵器で出来た、いわゆる、機装艤装…
…バトル・ドレス……を、外付けに纏わせる、という手段であった。
であるが、しかし……疲弊していて産業の発展余力が損なわれており、
その結果、機械工学的な科学技術レベルも、場合によっては我々現代地球人類よりも劣っていたりもする、そんな環境下で、
いままで彼女らの“艤装”……は作られていた。
そんな次元の先での由来と経緯であるのでもあるし、 その上、この現代地球に送られてきた設計情報とその艤装の現物というのは、
まるでこちらでの大昔の大戦時代や、そこから多少程度まで進んだ年代……くらいほどの、
そんな兵器の構成やくみたて、形状構造の意匠の取り方をしているような、
そうしたシロモノであった。
(この当たりの技術の古さが原因で、先遣隊の500人から犠牲が出たのでは? とこちらの人類は思っている……)
しかし、そんなものであっても、
こちら現代地球の現代現用兵器類と比べると、
彼女ら一人一人ずつの戦闘力の高さもあるし、
なにより、同胞達の異界の、取り柄ある各種の…
…こちらとは互換の効かない、魔法や魔術、レベルやスキル概念等の、
各種のオーバーテクノロジー面での優良点なども篭められていたこともあり、
それらのマッチングの良さで、
彼女らの活躍は、無双の如き、圧倒的な戦闘性能を発揮して見せてもいたのだ……
だが、その装備がたしかに旧式であることは、現代地球人の誰の目から見ても明らかであった。
そのため、先遣隊の二百人の犠牲を無駄としないため、
各国と軍、それから幅広い企業と研究所は、
精力的に急ピッチで、現来のモノより、より良いものとなるはずと信じて、機装艤装の研究開発を開始することとなった。
○“つくもがみ”の祝福
イミテーションの地場製造を開始したはいいものの、 現代的な艤装の開発研究は始まったばかり。
そんな二律背反きわまる状況において、
では、現状ある戦力の強化策はどうなるか? という点に至るだろう。
そこで、変形的な解決策が生まれるに至った……
──神々の中でも、非戦闘要員として最後まで残存するに至った、 つくもがみ 達、の加護によって、
現代地球の、いまある、現実の物品や物質……特に、兵器……の持つポテンシャルを、
人造の少女達に神秘のパワーとして篭め、
その旧式の艤装に、こちらの現用兵器の加護によるさらなる強化を、応急処置的に施す……という手段が、ここに生まれた。
すなわち、お色直し、「近代化改修」…ということである。
具体的には、
神霊的な、非・実体物質的寄りなアプローチとして、
実際に従来既存型艤装はこれによって大部分の構成が成り立っている…
…同胞たちの持つ、魔法魔術工学、レベルやスキル概念により、
現用在来地球兵器の能力性能や特性といった各長所を、適合可能なイミテーションのその適合する艤装にへと、
一種のバフ、エンチャント、インプット措置を施すことによって、
パワーとアビリティを “ 重ねがけ ” “ 追加 ” “ 合成 ” “継承” させることで、
単純な性能能力を、従来より高性能化。
並びに、新規スキルやアビリティ、レベルアップなどの効果獲得がもたらされることで、
同胞たちの世界には今までなかった…か、乏しかったり未熟だったりした……
各分野の現用技術を、非物質的な、だが現象としては実体に作用する、一種のパロメータ・アビリティとして、導入を図る処置だ。
(最初に、説明を聞いた地球人類の科学者や技術者らは、
一様に、卒倒しそうになるか、目元を抑えて天を仰いだ…と各種のルポで伝えられている通りだ。
だが、実際にその魔術が行使され、
実際に能力や性能、新しくできるようになったスキルやアビリティ、
といった形で現実のものとして見させられた段になると、
もはや全員、絶句するしかなかった…と伝えられている)
ここまでは、技術ベースとしては、同胞たちの持つ既存魔導技術の領域、領分といえる。
だが…
それから、物質実体的なアプローチとしては、
魔力や魔法類に頼らない、(もしくはそれらの補助・補完的にフィッティングがなされた)誘導弾や誘導弾薬類の導入、
兵装側ダメージコントロールの概念と先端電子機材の搭載の相乗による、AIによるCICシステム、などの実現化…である。
機装のシステムも、兵器面においては、電装化とFCSの大々的導入により、格段にテクノロジー面での進歩と向上を果たした。
これらにより、イミテーションたちの生残性は大幅に上昇し、
場合によるが、戦闘能力も数倍に強化されるに至った。
その結果、イミテーション達は連戦連勝の、大勝利を掴み取る!
こうして、人類は反撃のターンを得るに至った。
今度は敵の橋頭堡を、攻略していくのだ。
そして、目指すべき最前線は、
地球上の、島嶼部……バミューダ諸島やグリーンランド、敵の進攻が及んだ、各大陸、諸島沿岸、
スターヴスターへの“門”のある、北南両極!
しかし、敵・スターヴもまた、
この新生地球統合軍との交戦を重ねていくうちに、驚異的な速度で学習と経験を蓄積させつつあった。
これに対抗するには、
もう、ただの近代化改修では追いつかなくなるのは、
いずれ近い頃にはそうなるだろうことは誰の目にも明らかであった。
そのため、人類は機先を制する戦略を取ることとした。
…新造のイミテーションと、最新鋭の機装。
これらの実験的運用と実働データの収集を、本格的に全世界規模で行う…という作戦の発令である。
これによって、一日でも早く、
イミテーションが着ける機装の、その次世代品への完成到達と技術反映の速度を、早めて縮めよう…というのがその主題であった。
それからまた、同時に、現来のイミテーション戦力も、各地で本格的な活性化を開始させる判断が取られた。
既に、同胞たちからは、
第二陣、第三陣の、戦闘少女イミテーションたちと、
その支援要員たちが派遣されてくる段階に達していたのだ。
これら既存イミテーション戦力は、
現状は近代化改修機装のテストベッド・もしくは戦術開発、
もしくは新規出生した地球産イミテーションを教育、教導する教官隊として、
現在の段階でもめざましい活躍を見せていたわけだが、
これらの情勢も鑑み、
各地の戦線と前線において、これら試作品による反抗と反撃に転ずることによって、
人類は戦局を打開して、敵のこれ以上の侵略の矛先をくじき、そして次なる人類の勝利の段取りにへとつなげよう、とする機運もあったからだ。
かくして、戦争はニュー・フェイズへと移りつつあった。
人造少女たちは、今日も戦いに赴く……
明日の知れぬ今日を、未来へつなげるために。
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○ストーリー、導入案?
主人公の(彼?彼女?、の) メインキャラ(現代人類側)は、
促成栽培された、オタク上がりの予備兵士だ。
これまでの戦歴も、イミテーションの護衛も付かないような、そんな細々とした任務ばかりへの従軍のみで、
“戦意高揚のためのプロパガンダ”
……と、イミテーションの存在の実在すら疑っているような、そんな人物だ。
だが、予備兵員として派遣されたニカラグアの最前線で、参加していた輸送部隊のキャラバンが、
運の悪いことに! スターヴの襲撃により、彼と他の多少人を残して、全滅してしまう……
一度目は戦果に満足して帰って行ったようだが、
二度目の襲撃を受けたら、次こそ命はない……
スターヴは、三度は己の仕留めた獲物を検分しにくるという。
それならば、ならばどうする?!
原野の山奥で、孤立し、
絶望する主人公らであるが、
輸送部隊の特別貨物。
それを苦し紛れに検分したとき、
それが出会いのきっかけとなった。
梱包容器の中に、貴重な、イミテーションの少女が入っていたのだ……。
そして、キャラバンの重要貨物には、イミテーション用の艤装も、何種類か存在していた。
弾薬類の互換は、通常現用兵器と融通が利くようになっている検討試作品のタイプのだ。
それならば、回りに散らばる、くたばった自軍兵士らの死体のアクセサリから回収すれば、よい。
つまり、イミテーションの少女を“起動”さえすれば、直ちに戦闘可能な状態であった。
ならば……これなら……!!
(初代ポケモンの、三匹の中からえらべ!とその直後のライバルとの戦闘イベントみたいな、そんな段取り……)
はたして、今日に勝利というのはあるのか?
明日に未来はあるのか?
キミは、少女……イミテーション……達を指揮するコマンダーとして、
同胞を救う救世主となれ!!
(という案です)
2021/0601改稿 もにもに