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月は詩人

作者: 善行 望


        冬の空気のように


        澄みきった想いを


        伝えられないまま


        悲しみに沈んだ夕日が


        夜の訪れを告げ


        憩いの残光を託す



        その色は


        邪悪に燃える怒りの赤


        喜びに上気する赤

  

        自らの過ちを恥じらう赤



        眩しすぎて誰の眼にも


        読み取れない叙事詩を


        受け止めて


        闇に閉ざされた都会の空に


        白い光りを届ける


        やさしい月



        誰もが見えるように

 

        誰もが読めるように


        詩歌を届ける


        滑らかな月



        太陽の強すぎる光りを


        全身に浴びて反射し



        悲しみも喜びも


        怒りも苦しみも


        反ね返して伝える



        月の白い光りは


        詩人の素直な心のように

読んでくださりありがとうございました。

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