生きる
読者の皆様に生きると言うことを伝えたいから書いた作品です。決して誤字脱字などで馬鹿にすることはやめてください。
僕こと河口裕人には、彼女がいる。とても可愛く、面倒見が良く、頭も良く、さらには優しい、そんな彼女に僕は惚れた。そしていつの間にか付き合っていた。付き合えると知った瞬間は、この人生で1番嬉しかったと言える。その彼女の名前は、田原仁美。妹がいる。妹の名前は、田原麗奈と言うらしい。妹さんは大のゲーム好き。と言っても頭はとてつもなくいいと言う。いつもうちに来るときや顔を合わせるときは必ず一緒にゲームをしている。もちろん仁美も一緒にだ。そんな日々が2年間続いた。ついに仁美から結婚の申しがきた。内心現実かどうかがわからなかった。嬉しすぎるあまり仕事に奮闘しまくって給料がめちゃくちゃ上がった。それも嬉しいし仁美と結婚なんてできると思っていなかったからだ。仁美にはいつか振られるだろうと思ってしまっていた。なのに結婚を申された。この上ない気分だった。でも、数日後。そんな幸せに悲劇が起こってしまった。最初電話で聞いたときは死のうとも思ったくらいだ。そう、仁美は交通事故で亡くなったという。悲しすぎて、悲劇すぎて、神様はいないんだって、思った。病院で彼女が最後に放った言葉は、「生きて」の一言。そのときはもう泣きまくった。ひたすらに涙を流した。麗奈も同じくらい泣いていた。でもなぜか数日後、麗奈は普通の顔をして休んでいた学校に通い始めた。僕は頭がおかしいんじゃないかとも思った。仁美が亡くなったと言うのにあんな平気な顔して通学しているなんて、馬鹿げてるよ。でも、なぜかそれを言おうとは思わなかった。だってもうそろそろ仁美と同じ場所に行けるのだから。僕は道路で車がくるのを待っていた。仁美、今行くからな。と、呟き、車の前に出た。その時...ガシッと、腕が掴まれ、引っ張られ、道路脇に立っていた。その時、「死なないでよ」と、泣きそうな声で麗奈が言った。僕を助けたのも麗奈だろう。と考えていると、僕はビンタをされた。強い。とてつもなく痛かった。それほど起こっているのだろうと思った。「あなたが死んでしまったら、私は何を生きがいに生きればいいの?」と叫ぶ。泣いていた。麗奈が。「姉ちゃんが私に託した言葉、なんだと思う?」と聞かれて、思わず「...え?」と言ってしまった。僕には言ってない言葉があったのだとわかった。「姉ちゃんは私に最後、『たとえ辛くても、裕人の前では絶対に泣かないで』って言ったんだよ!なんでかわかる?」正直、意味がわからなかった。「姉ちゃんは裕人に、悲しいことがあっても泣かずに前を向いて生きろって、言いたかったんだよ!でも「生きろ」しか言えずにいなくなっちゃったんだよ!だから...」麗奈は泣きながら言う。「生きて...!」いつの間にか僕も泣いていた。数ヶ月後、麗奈から、「付き合って」と言われた。考えている途中だ。麗奈も普通の人よりは可愛い。だけど、僕は仁美と約束したことがある。「自分達以外の人とは付き合わない」と。これは浮気するなってことだ。だからこそ、麗奈と付き合うのには躊躇っている。どうすればいい。仁美のお墓に向けて呟く。...「声なんて...届かないよなぁ...」と、ため息をつきながらぼそっと呟く。「いいんだよ」 え?今、仁美の声がしたような気がした。あたりを見回した。けど仁美はいない。でも今のは絶対に仁美の声だ。でも、いない。いくら探してもいない。まぁ、そりゃそうだわ...と、諦めた。いいんだよ。これには多くの意味があると思っている。麗奈と付き合っていいんだよ。とか、好きに生きていいんだよ。等の意味がある。だから僕は、どちらの意味もあると信じて、麗奈と付き合うことにした。結局仁美が生きてた頃よりは静かになってしまったけど、この生活も悪くなかった。一ヶ月に一度、必ず仁美のお墓参りに行っている。僕は、仁美に言いたかった。「一緒に生きよう」と。その言いたかった言葉は無惨にも消し去られたが、僕は仁美が、今の僕らの生活を望んでいるのだと、信じている。ありがとう。仁美。希望を与えてくれて。
これは「生きる」と言う大切さを知ってほしいために書きました。だから、誤字脱字とかで馬鹿にするのは、この小説では絶対に許しません。学びの小説で、馬鹿にすると言うのは、小説家ではあってはならないこと。読者の人たちもそうです。馬鹿にするなら読むなって話です。