devilOS
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1.
『では、devilOSの話をしよう』
デビーはポケットから自分のiPhoneを取り出して説明を始めた。
『これは一見ただのiPhoneだよね?でも中身は少し違う。devilOSという独自のシステムも搭載されている』
デビーは僕にiPhoneを近づけた。確かにロゴが少し違う。りんごのロゴに鎌がついている。
『僕はAndroidも持ってるんだけど、devilOSで違いはない。スペックもぶっちゃけ変わらないんだ。』
「で、そのシステムでは何ができるの?」
『普通にスマホとしての機能はもちろんのこと、自分の寿命の確認や悪魔に依頼することができる』
「ん?悪魔に依頼、のところがよくわからん」俺は自分のiPhoneを取り出し、devilOSを起動させる。
『まぁざっくり説明すると悪魔にはその悪魔特有の能力みたいのがあってさ、僕は4次元空間を展開することができる能力を持っている。だから君が瞬間移動とかしたい時は僕に依頼をするっていうわけ。これをdevil abilityと言う』
「他にはないのか?」
『あとはそうだね……、OSのアップデート次第かな。今はやれることが少ない』デビーは手を広げながら言った。
『そもそも日本では悪魔と契約した奴が少ないしな、日本版のアップデートはいつも後回しにされてるっぽいんだよねー』
「え……。お終い?」
早。というかこれで話はお終いなのか⁉︎これでどうやって救えって言うのか……。
『あ、そうそうあともうひとつ。僕はいつも君のところにいるわけじゃない。僕だってやることがたくさんあるからね〜。ま、呼び出したかったらそれでもいいのだけど、依頼だから、当然対価として寿命必要だから気をつけてーw』
「え、あ……は⁉︎」
めちゃくちゃだ!これで何をしろって言うんだ!親切の欠片もないっ!
彼が指パッチンをした途端、俺は寮の自室のベッドにいた。俺、これからどうしようか。
『あ、アレ忘れたw』
(4次元にまた連れて行くのも面倒だ。4次元から3次元を見て、場所を特定しよう。)
2.
……。寮に戻ったが、すでに夕食の時間は過ぎていた。体感時間はそこまで過ぎているように感じない。20分くらいに経ったかなって感じ。4次元というのはやはり時間の進み方も3次元とは違うのかもしれない。俺は寮を出て、歩いて10分くらいのところにあるコンビニで何か買うことにした。特に何が食べたいとか、そうゆう欲求はないけど、コンビニ以外で夕食を摂ると寮の門が閉まる時間になってしまう。コンビニに着くまでの間、俺はさっきまでの会話を少し整理した。悪魔に何かを頼む場合、寿命が必要になるらしい。デビーの能力は4次元空間の展開。
その仕組みはGoogleで検索した結果、紙(2次元空間)の点と点を紙を歪ませて(3次元方向に引っ張って)くっつけるように、3次元空間を4次元方向に歪ませることで瞬間移動が可能なのだという。webサイトはあくまで理論上と書いているが、彼はそれを現実にできるみたいだ。 さらに調べると2次元(平面)と3次元(立方)の大きさが全然違う様に3次元空間と4次元空間の大きさもまた、大きさが全然違うのだという。デビーが最初俺のために4次元空間を縮小させていると言っていたが、その意図がはっきりとわかった。考えながら歩いていた俺は少しゆっくりな歩調で交差点まで歩いていたが、そこで俺は立ち止まった。
ここは……、そうだ。俺が撥ねられた交差点か。見通しがいいけど相手は飲酒ドライバーだったな。見通し関係ないな。
「アレェ、コロシタハズナンダケドナァ」
⁉︎
声がする。気持ち悪い。声が人間の出す声じゃない。声優でも出るか、こんな声……。ブエェェェみたいな、聞いてる方が吐き気する声も出してくる。いや、それよりもどこにいる?周りを見回すが誰もいないし車もない。
地面を確認しても、だ。ということは、空か。上を見る。
「オマエ、オレガミエルンダナ?オカシイナァ、ニンゲンハオレノコトミエナイハズナンダケドナァ」
いた。やっぱりだ。夜だから色ははっきりと見えないが、オレンジっぽい色の豚みたいな化け物が、信号機の上で緑の液体を吐き出しながらこちらを向いた。
「ヨッタヤツヲノットッテオマエヲハネタンダケドナァ、オカシイナァ」
『お、ベストタイミーング‼︎』
俺は聞いたことある声の方へ振り返る。彼はその言葉と同時に走った勢いで宙返りをして左膝をついて着地した。
「アァ?オマエ、アクマダナァ」
『そ、思いっきり悪魔だよーw』
「デビー、何がベストタイミングだっ」
『まぁそう焦らないw はっきり言って、あいつは雑魚だ』
「俺、逃げたいんだけど」
『あー、それ無理。契約違反で死ぬよw』
「え?な、なんで?」
『契約の中に<悪魔と遭遇した場合、原則として戦う必要がある>という内容がある。違反したら健は死ぬよw』
聞いてないぞそんなこと。ちゃんと読めばよかった……。俺は自分のiPhoneを取り出して見ながら、心の中で呟いた。
デビーはアキレス腱を伸ばして言った。
『今回は特別に僕が戦ってあげる。契約では僕が戦ってもいいからね』
「いつもデビーが戦ってくれたらいいんだけど」
『それは僕に依頼することになるし、健自身が戦えないと、僕がいない時、君が勝手に死んじゃうよw』
「………」
かなり無理がある。というか、やっぱり契約したからって簡単な道じゃないのか……。
俺は悪魔と戦わないと契約違反で死ぬらしい。
「モウマテネェ!」
あの怪物がデビーに向かって落下し始めた。それでも彼は僕の方を向いている。
『僕は基本的に攻撃しないんだよねーwなんでかっていうと僕の……』
ドーン。衝撃音ではなく爆発音に近い音が辺りに鳴り響く。俺は慌てて自分の腕で顔を塞いだ。
地面も揺れている。前は煙でよく見えない。しばらくすると煙が上の方から薄くなってきた。信号機の上には人影がある。煙ががいきなり晴れた。いくつか黒い渦が煙を吸っている。信号機にはデビーが座っていた。
地面は深く抉れており、そこにはあの怪物が苦しそうにもがいていた。彼は飛び降りて出来たてほやほやのクレーターを見る。
『あらららら。大変だね〜w大丈夫?君のパワーすごいね〜www』
「グッ……。ドウユウ……コトダ?」
『僕のabilityだよ。君のそのランクじゃabilityは取得してないかw じゃあね〜w』
彼は手を振ると両手から二つの黒い渦を生み出し、渦から出てきた瓦礫でクレーターがデコボコに埋まった。
『ね?こんな感じで僕は悪魔殺すの』
「いや、俺にはできないよそんなこと。」
『そりゃねwだって僕のabilityだし。さて、健にはabilityっていうのがなんなのか、教えてあげる。まずは…』
彼はパーカーのポケットからオレンジ色のモヤモヤっとしたものを取り出した。
『これがさっきの悪魔の寿命、時間の塊だ。abilityはこの寿命が鍵となる。』
デビーは自身のiPhoneをモヤモヤにかざすと、そのモヤモヤは消え、「チャージが完了しました」という音声メッセージが鳴った。
『僕たち、いや、君もだ。悪魔を殺した時に生じる寿命を自身のスマホにチャージすることで寿命を延ばすことができる。悪魔ってのはこうして生きて行くわけ。すごいでしょw』
「は、はぁ……。」
覚えることが多すぎる。iPhoneで時計を確認するが、寮の門が閉まる時間からすでに10分以上経過していた。
『こんな場所で会話するのもアレだよねーw僕が美味しい料理を持ってきたからさ、寮で食べよ?www』
パチンッ
場所が寮に変わった。寮の門はしまってたから怒られると思ったけど、それはデビーのおかげで大丈夫そうだ。しかし、俺の腹は充電で例えると3%ほどしかないんだが
それでも彼はお構いなしに話を続ける。
『今チャージしたのは23年。対峙したときの相手の寿命が自分の寿命として追加される。だから相手と対峙したとき50年で、戦闘中に100年寿命を相手が回復したとしても、こちらが得られるのは50年。』
「なるほ……ど」腹ってのは減りすぎるとむしろ食べる気も失せてくるよな……
『しかしこっちも寿命を消費するものだ。ただの攻撃じゃ悪魔ってのは死なない。人間の場合も契約者やabilityが使える者なら寿命を消費しないと攻撃に効果はない。』
2%に減った。
『abilityには2種類あってMagicと……』
「あのー……お腹が死にそうなんだけど……」
彼は口をポカンと開けて「どしたの?」みたいな顔をする。少しすると理解したような仕草をして、俺に言った。
『食べよっか。健との付き合いはこれから長いわけだしw』
彼は笑って。黒い渦からピザを2枚出し、ダイニングテーブルに置いた。
マルゲリータが1枚、チーズのピザが1枚。デビーは椅子にあぐらをかいて座り
俺の悶え苦しむ姿をニヤニヤ見ていた。
『じゃ、いただいてくれ』
「いただきますっ」早口で言うと俺はすぐさまピザを食べ始めた。
チーズのトロトロ感とトマトの弱い酸味、ベーコンの香ばしい香りが俺の食欲を掻き立てる。
(実際は健は何も食わなくてももう生きていけるんだけどさ、それは健にとって地獄だよね。今度また話そうか。)
彼は立ち上がり、俺の方を振り返って言った。
『じゃあ健、またこのことについて話そっか。しばらく僕はロンドンに行ってるからさ、
悪魔を見つけても、今は何もしちゃダメだよ。見ても見るふり。わかった?』
「わかった。何もしなきゃいいんだな」
彼は一瞬にして消えた。しばらく俺はピザの一切れを持ちながらボケ〜っとしていたので、
ピザのトマトがポトっと落ちる。俺はウェットティッシュでトマトが落ちたところを拭き、
その後さっさと寝た。
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