緑川健の契約
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………。っ⁉︎ ここは何処だ?俺はなんでここに…?
俺は椅子に座っていた。
見渡す限り何もなく,無限に空間が広がっているように見えた。自分の姿は確認できるが,空間全体が黒い。
俺は、何でこんなところにいるんだ?
『あ、やっと起きた?おはよう』
前方から紫のフードに仮面を身につけた男がこちらを見た。背丈は俺と変わらない
髪は全体的に黒いが、赤も混じっている。仮面は白く、鼻から上が隠れている。
『あ、逆さまだね。ごめんごめん』
上半身しか見えず、頭が下になっていた男は前宙をして俺のほうを向いてあぐらをかいて座った。
あぐらをかいているが、頭の高さが同じだ。宙に浮いているように見える。
「あの、ここはどこ?」
『あ、ここ?4次元空間』
「えっ?」
彼はこんなこと当然かのような口調で喋った。そもそも4次元って何だよ。存在するものなのか?
『安心して。4次元空間であることは事実なんだけど、空間をかなり縮小してる。3次元空間に住む君のためにね。3次元空間に住む君が4次元空間見たら、大きさが全然違いすぎて気を失っちゃうでしょ?平面と立体の大きさが全然違うようにさ。』
『さて…』
男は立ち上がって言った。
『君を今からどうするか決めよっか』
第1話 契約
1.
……。目を薄く見開く。左を見るとカーテンから漏れた光が顔を出し、俺は眩しくてまた目を閉じる。
意識はあるが目を開けたくない。
……。朝か。
俺は重い体を起こし、布団を整えた後で階段を降りた。
「健おっそ。さっさと食堂行くぞ」
「あー、俺今起きたところで風呂も入ってないんだけどな」
緑川健。これが俺の名前。俺は高校から地元を離れ、北の水青章学園高校の寮で暮らしている。
「悠太、ごめん俺の時計のペアリングが切れてっから頼むわ」
佐藤悠太。俺が中2で一緒になったやつで人の話は興味あるやつは聞くがないやつは聞かない奴。
俺とは話がよく合うから、かなりの頻度で会うようになり、同じ高校に進学した。
俺はApple Watch series7を持っているんだが、 iPhoneはない。なので悠太の iPhone SEでペアリングするというわけだ。不便は不便だが、悠太には感謝している。ま、俺iPadしかないからしょうがないよな。
「さっさと食べて学校行こ」
「そ、行こうぜ」
2.
「たっけるーっ!おっはよー!」
「はいはい、おはよう銀太郎」
「俺とクラス違うんだからそんなに話かけなくてもいいだろ」
「いや〜、そんなこと言わないでぇ。」慌てて通り過ぎた俺を追っかけてきた。まぁ、そういうやつだからいいんだけどさ。俺は早足であいつのいる教室を後にした。
「おはよ健ちゃん」
彼女はぴょんぴょん階段を降りてきて俺のところに来た。俺は止まる
「おぉ、おはよいろは」
最近LINE未読スルーしてたくせによ。ったくしょうがねぇやつ。佐野いろは。俺が高1であいつは高3。なんだけど俺の彼女。俺は「たける」と読むんだけどあいつはなぜか「けん」と呼ぶ。だから俺は「けんちゃん」と呼ばれている。
ま、俺はあいつのこと好きだから、別にいいんだけど。
「ねね、今度デートしない?」
「あ?いろは今年受験だろ?そんなことしてる場合じゃねぇだろ」
「いいじゃんいいじゃん。しよしよ?」
「はい、考えとく」
「ダメダメ!健ちゃんの考えとくは当てにならないでしょ!」
「もー、わかったよ。んで、じゃあどこにすんの?」
「スタバで勉強会!」
「馬鹿言え、俺は高3の内容なんぞ知らん」
「私が高1の勉強教えるのどお?私も復習になるし」
「……。了」
「じゃあ後でして教えるねー。今日中に!」
彼女はパーっと階段をかけ上がっていった。消えるのが早い。
俺デートとかやってる場合じゃないんだけどな…。てかアイツ大丈夫か?
前回英語の小テスト2点だって。
まぁいっか。行くこと決まったんだし。
3.
夜になり、月が顔をはっきりと出した頃、俺は帰宅した。だがいつも帰ってるはずの悠太の寮部屋には明かりがついていない。あいつはあいつで忙しいのだろう。俺は自分の部屋の鍵を開けて入った。夕飯はマクドで済ませてきたし、
特にやることもないな。あ、数学でちょっとわかんないところあるか。そこ手をつけないと明日めんどい。
「あーめんどくせ。でもやるしかねぇからなー」
俺はiPadを開き、集中アプリを起動する。いつもの学習記録はこいつでつけているのだ。グラフ化されてモチベーション維持につながる。Split ViewでLINEを開く。指紋認証を済ませいろはのLINEを見る。何も書いてないか。
今20:00だけどあいつはいつLINEしてくるんだ?
俺は下の階が突然バタバタしたことに気づいた。何やら話し声が聞こえる。消灯時間の22:00までは出入り自由だから話し声があって普通だが、何かいつもと違う。俺は寮の窓に耳を近づけた。
「おい、これってうちの学校の生徒じゃないか?」
「………によりますと…部が…れ、………………校の1年………太が……ました。」
テレビの、音がする。
「…。ほんとだ。……。ってこれって上の階にいる悠太じゃないか。」
かすかな話し声しか聞こえなかったが、「悠太」という言葉だけは確実に聞こえた。
ま、まさか。
俺はリモコンまで走る。テニスラケットで打ち返すようなスピードで、俺はテレビのリモコンを手に、スイッチをつけた。
……………………。まさか、が現実に、なっていた。
俺のテレビ画面はニュース番組を映しており、あいつの写真が写っていた。
そこには、無機質な文字で、「死亡」と書いていた。俺はリモコンを落とし、ただ呆然としていたが、悲劇はそれだけではなかった。画面が切り替わる。次はいろはの写真だった。
テレビは黙々と喋り続ける。
「同じく、同じ通りを通行していた佐野いろはさんにも胸部から腹部の下にかけて放物線状に刃物と思われる傷が確認されており、死亡が確認されました。」
…。嘘…、だろ?そうだよな、な?学校でデートの約束したよな?あんなにぴょんぴょん元気そうにしてたじゃないか?嘘だよな?これはあれだろ?フェイクなんだよな。だろ?俺にドッキリを仕掛け……
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎ ‼︎ ‼︎ ‼︎ ‼︎ ‼︎ ‼︎ ‼︎ ‼︎ ‼︎」
悠太が死んだ。いろはも死んだ。あのあともテレビは俺に喋り続け、栗原銀太郎も死んだと知った。
今知っている限りでも、俺の近くにいる人間、3人が死んだ。俺は、1週間、学校を休んだ。
3.
『てなわけでー、思い出した?』
「…。あぁ。そうだな。思い出さない方がよかったよ」俺は下を向いてしまった。何でかこんなショッキングな記憶を失っていた方が不思議なくらいだ。
『いやー、人って死んだら記憶がなくなるんだねー。』
「お前さ…、さっきから気になってっけど何者?俺をこんな場所に連れてきたり記憶を思い出させたり。」
『あー、なるほど。君は死にたいわけか!』
「は?どうゆうことだ?」
男は俺の周りを歩きながら話し始めた。
『緑川健。君はさ、もう死んでんの』
「え、なんで…?」
『ここまで忘れるもんなんだねー。君はね、心の整理をつけて久しぶりに登校した日に飲酒運転のトラックに轢かれて死んでんの。そこで、僕がここに君を連れてきたわけ』
「じゃあここは天国か地獄か?」
『いやいや、さっき言ったでしょw4次元空間』
「じゃあ、俺はどうなるんだ?これで人生は終了か?あいつらに会えるのか?」
『人生終了しても会えないと思うよーwだって仮に天国とか地獄があったとしても今まで死んだ人間なんて山ほどいるんだから、探すの大変だと思うよw』
「じゃあ結局どうなるんだ!」俺は声を少し荒げた。説明が遠回しなのが嫌。簡潔がいい。
『僕と契約して生き返るか、そのまんま君は死ぬか、という話をしにきたってわけ。簡単にいうと俺人間じゃないの』
「え、じゃあ…」
『僕は悪魔だよ』
「悪魔に魂を売るってことか」
『人間の勝手な妄想で考えられると、こっちも参っちゃうね〜www』
『いいかい健、これは契約だ。お互いの利害が一致して初めて成立するわけ。君はさ、もし君の友達や彼女が
復活するんだとしたら、いつもの日常の中で生きたくないか?』
「それは…、生きたい」
『でしょでしょ〜。そこで僕の出番だ。僕は悪魔。魂のプロでしょ〜wだから、君の友達を生き返らせたりすることができるわけ。もちろん僕の要求も呑んでもらうけど。』
「その、お前の利益ってなんだ」
『僕、デビーと君、緑川健の間で是非是非契約を結ばせてほしい。僕は自分のパートナーを探していたんだ』
「それだけ?」
『うん、そう』
「俺も…、じゃあ契約する」
『じゃあ、これで成立だね』
こうして俺は人生で初めての契約をした。それも悪魔と。俺はデビーからiPhone SEを渡された。色はグリーン。
そして彼は言った。
『これは契約者にしか渡されないデバイス。devil OSが搭載されている』
「これ、どうやって使うの?」
『ま、それはこれから説明するよ』
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