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洞を穿ちて察するが如く 氷の解けるが如く  作者: みれにあむ
第一部 王国記篇  第二章 三つの街と広がり行く噂
34/95

(34)リザルト

 獲得スキルリザルト回(適当)。

 追加の神像が山と予定に加わったけれど、流石にそれは後回しにさせて貰った。

 一日一体程度として、一月で一組仕上がればいい。

 まずは館の分のもう一組。出来上がってない内は、私の礼拝堂から貸し出しする事にした。

 次に西都と東都の分。必須の神像を優先して、各街に配置していく事にする。

 多分全部揃う頃には、冬も過ぎて暖かく成り始めているに違い無い。逆に言えば、冬の間の仕事としてこれ以上相応しい物も無いだろう。


 属性神を除いて神像が全部揃ったので、早速祝福を得る為の祈りを捧げていく事にする。

 まぁ、手っ取り早く結果だけ並べてみよう。


 太陽神ララィラーラ様からは、特に祝福は貰えない。それが上位の神という物だ。

 月神ルーナ様もそれは同じ。

 なのに星々の神リンディラ様から、「極星」とかいうスキルを頂いている。

 大地の神レゾフォス様からは「踏み締める大地」とかいうこれも謎のスキルが。

 虚空の神ロシュト様まで、シムビス様を通じて下されるスキルを「虚空蔵屋敷」にしてくれている。


 「極星」は、今の所捜し物の在り処が何と無く分かる気がするのがそれだと思う。星の導きとかそんな感じ。

 「踏み締める大地」は、午後の鍛錬で走る時に足下が滑り難くなった気がするけれど、まさかそれだけの筈が無い。

 「虚空蔵屋敷」って虚空蔵菩薩なのか蔵屋敷なのか。何と無く想像は出来るけれど、熟練度を上げて行かなければ、どれもその真の姿には辿り着けない気がする。

 何にしろ、吃驚した。


 職能の神エリーン様は、十二歳にならないと祝福は貰えない筈なのに、何故か「司書」の職能を得た。(赤石祥子)は十二歳以上だから、もしかして魂の分なのかも知れない。

 商売と生産の神シムビス様からは、これは普通に「鑑定」を貰っている。一緒に貰ったロシュト様の祝福はあれだったけれど。

 昼の神ラス様からは「昼の友」のスキルを。効果は全く分からない。

 夜の神ルン様からも「夜の友」のスキルを。もしかして称号みたいな何かだろうか。

 生命の神エイラール様から何か貰えるとは思ってなかったけれど、「癒し手」のスキルを得た。原作ではそれなりに遣い手が登場しながら、王国記では触れられなかったスキルだ。魔術師だからと言ってこういう複雑なスキルは、手本が無いと再現なんて出来ない。大感謝である。

 豊穣の神レジム様からは、「種」とかいうこれも謎のスキルを貰っている。でも考えてみれば、豊穣は太陽と土と水と他にも肥料だとかが複雑に絡んだ結果だ。スキルでどうこうなるものでは無いのだろう。種を植えたら、それらの環境を整えて、最後にはレジム様に祈る事になるのかも知れない。

 鉱物の神グロム様からは「錬金」だ。多分だけれど、本当ならグロム様から祝福でスキルなんて貰えないものなのでは無いだろうか。普通「錬金」は、薬師が熟練を高めて錬金術師と成った時に得るスキルと本には書いて有った。何と無く、仕方無いなぁほれ、と渡された様な気がする。もしかしたらお供え物にした、モグラ馬車を疾駆させるマッドなグロム様像を気に入ってくれたのかも知れないけれど。

 知識の神ロッシェ様からの祝福は「叡智」。ただ、このスキルは他の職能やスキルに働き掛けている様な気がする。具体的には「司書」「鑑定」「錬金」の雰囲気がかなり変わった。鑑定で見える物も叡智の入手を境に詳しくなったから確かだと思う。でもそれが熟練を嵩増ししたのか全く別の効果なのかは、今はまだ分からない。


 謎のスキルもその内鑑定の熟練が上がれば分かる様に成るのかも知れないけれど、今はまだ謎の儘。どうすれば熟練度が上がるのかも分からない。

 でも、本の少しの強みと思っていた祝福も、これだけ有れば結構な強みだ。

 それにまだ有る。


 魔の神シャフ様から職能として「魔術師」。多分エリーン様が関われない職能の一つだろう。それも私が魂との合一を果たした時に手に入れたのだろうから、スキルも無い事を考えると、祝福としてはまだ何も貰えていないのかも知れない。まぁ、まだダンジョンにも入っていないから、魔術師とも言えないのは確かなのだけれど。

 死の神フォス様からはやっぱり既に祝福を貰っていたけど、「死兆覚」とかちょっと何だそれ。お前は北斗七星に寄り添う星アルコアかと突っ込みを入れたくなったけれど、何て言うか探索者をするには物凄く助かるスキルだった。視界に別のレイヤー()が重なっている感じで、死に繋がりかねない危険が有る場所には色付きの靄が掛かって見える。これ、罠とか毒物にも反応するんじゃって思うと、ちょっとどころで無く有用だった。「即死耐性」とか貰うよりも、遥かにいい物を貰ったんじゃ無いだろうか。

 火の神ボロム様からは「親炎」と「激発」。何と無くの感覚だと、「耐炎」が炎を弾いたり燃え難かったりするのに対して、「親炎」は炎の側が私を害さなくなる感じ。「耐炎」の行き着く先が炎無効だとすれば、「親炎」の行き着く先は炎吸収とか炎回復とかそんな感じだろうか。「激発」は多分、一気に力を振り絞るとかそんな感じのスキルだ。

 水の神スイラ様からは「親水」と「思念波」。これは魔境に行った時に貰っていた祝福だと思う。やっぱり「親水」は水に害され難くなるスキル。水呼吸とか出来る様に成るのかも知れない。「思念波」は多分文字通り。使い方次第ではとても怖い力だろう。

 土の神ムドー様からは「成形」と「招来」。無属性魔力で型を作るのでは無く、素材自体が形を変える「成形」と、属性要素を召喚する「招来」。つまり、水も火も「招来」が無ければ、その場に有る物を操る事しか出来無い。何と言う罠だろう。

 光の神ジラー様と闇の神ロアン様から「操幻」と「陰陽(いんよう)」と「表裏(ひょうり)」を貰っていた。光の玉を浮かばせて操るのも「操幻」の様だ。「陰陽」と「表裏」は、相反する二つの性質の物と、見方によって性質が変わる物を示しているのだろうとは思う。その辺りを纏めれば、多分看破する様な力には成るのだろうけれど。

 風の神フルム様と雷の神ディーン様には、まだ祈る事が出来ていない。


 そしてそれ以外で私に付いていたスキルは以下の通り。


 「魔力流動」「魔力操作」「魔力圧縮」「魔力成形」「魔力刃」「彫刻」「造形」「縫製」――この辺りは神像造りが影響しているに違い無い。

 「運動」「泥耐性」――待って! 運動では無くて鍛錬! それに泥耐性って何!?

 「グラ森の挨拶」「グリムフィード領館の愛し子」――それはもうスキルでも何でも無いし!


 家族皆とネイサン叔父様夫婦と館の住人の一部と一緒に、礼拝堂にぎゅうぎゅうになってのお祈りと、続けて鑑定での確認だ。

 シムビス様には自分の製作物を捧げるのだとか、この神様には何を捧げたらいいかは分からないけどねだとか、そんな解説はすらすらと交えておきながら、鑑定したら顔を強張らせた私を皆はどう見ているのだろう?


 でも言わせて欲しい。

 悪いけど、言わせて欲しい。


 魔境の名前がグラ森だったとか、館にも何かが宿っているとか、少なくともそれは私の所為じゃ無いから!

 私が突っ込まれる謂れなんて無いんだからね!



 そんな私の慟哭を知らぬとでも言う様に、周りには答えを期待して待つ数多の眼差し。

 ああ、ああ! 私は一体どうすれば!!

 この後の展開でどう使うなんてまだまだ考えて無いよ? 適当に思い付いた今回の結果に合わせて次話を書いていくんだよ。

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