2話 いただきます
初心者なので書き方が拙いと思いますがよろしくお願いします!
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話が噛み合わないふたりは無言の時間を過ごしていた。
そんな時、ルインは口を開いた。
「なぁ、タナカ。ここは、ニホンと言ったよな?」
「あぁ、日本の秋葉原だ。」
「そうか、ではやはり、、、
タナカ、どうやら俺は別の世界に来てしまったらしい。
俺はガルメジリアのアインスベル王国に住んでいるんだ。」
そう田中にいった。田中はより一層驚いた顔をして
「な、なにっ、、、!他に異世界があるのか?!
しかも、人間が住んでいる?!
最近の小説は、異世界ものってやつが流行ってるらしいが、ホントにあるとは、、、」
田中はまた訳の分からない言葉を並べていてルインは理解できなかった。
そうやってふと自分のスプーンを握る手を見てみると、何かの紋章があるのが見えた。
「ん?何だこの紋章は?
これは、あ!思い出した!!
これ、俺の家で見たのと一緒のもんだ!」
左手の甲に丸い紋章があった。しかし、キッチンで見た時のように、青い色ではなく、どちらかと言うと緑の方が多い、まるでガルメジリアのような色をしていた。
そこでルインは
「俺、帰れるかもしれない。
ここに来る時に確かこうやって左手の甲をさすって、、、」
すると、また無機質な声が響いた。
「条件クリア。転送を開始します。目標地点、ガルメジリア。到達範囲アインスベル王国。詳細ルイン邸宅。
転送開始。」
そう頭に響いたあと、周りが光り始めた。
その前にルインは田中に声をかけた。
「タナカ。俺は自分の世界に帰れるみたいだ。
だが、また来るぞ、ここにな。しばしの別れだが、次きた時は他のうまい料理や、食材を教えてくれ!
また近いうちに会おう!」
「あ、お前さんちょっと待てよ!そんな急すぎるだろーが!!
まだ聞きたいことがたくさ、、、」
キュィィーーン、、、
田中が言い終わる前に転移してしまった。悪い事をしたかもなぁと思いながら、ルインは目を閉じた。
そして音が成り終わったので目を開けると俺は料理中のキッチンに立っていた。
「戻ってきた、のか?
斬刀は、、、あった。よかったぁ、戻って来れたのかぁ、、、」
そうして、そっと胸をなでおろした。そして手をつけていた料理を終わらせ、自室に向かった。
「エンリ、ご飯ができたよ。一緒に食べよう?」
「もうできたの?というかあなた、メイドに料理を作らせればよかったじゃない。でもあなたの料理は美味しいから、大好きよ。」
そう言って俺はエンリと一緒に食卓についた。
俺の家では俺、エンリ、メイドや執事は一緒に飯を食べることにしている。
だって大人数で食べ放が上手いだろ?だから、みんなで食べるようにしている。
「あの、旦那様?料理などは私共がやりますので、どうかごゆるりとされては如何ですか??」
そういったのはメイド長のサラシャ・レイワズだ。
この世界ではメイドや執事などと一緒にご飯を囲む貴族はほぼ居ない。
なのでここの家は周りから変人や、おかしいなど言われている。
「アッハッハッ、悪かったねサラシャ。
でも俺は料理が好きだから仕方ないだろう?さぁ、食べてくれ!
結構いい出来だと思うぞ?」
そう言って、みな一斉に食べ始めた。
1人ルインは小声でいただきますと言った後に、、、
・・・
新登場人物紹介
サラシャ・レイワズ
25歳
職業:メイド長
昔ルインが世界各地の食べ物、食材などを探してる時に出会った女性。
空腹で困ってる時にパンとミルクを与えてくれたルインに忠誠を誓っている。