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36. B と Dの共有

僕は北の森に住むジャンガ族の末席の末っ子ハムスター。


今日、僕たちの一族よりもっともっと上の、いちばーーーん偉い()の人獣から、仲間達全部の頭の中に命令が来たんだ。


黒目黒髪の人族の雌を探せ! って。長老のオジジ様に聞いたけど、こんなこと初めての事なんだって。大人は張り切って一族のイシン? をかけて探すんだ!! って言ってたけど、僕はまだ巣から出るのは怖い。だって、兄妹の中でも僕が1番小さいから……喧嘩しても、一回も勝てたことがないんだ。


なんて、駄々を捏ねたところでやっぱり探しに行くように言われちゃったよ……。


のんびり木の陰とかに隠れながら探してる振りをしてたら、突然ガサガサ聞こえて、見たらデッカイネコがいたの!!!!


きゃーーーーーー! って逃げた! すっごい走って逃げたら、草も木もない広いところに出たの。で、目の前に黒目黒髪の人族の雌がいて、思わずビックリして止まっちゃった。そしたら、背中の方からパクって………そっから僕は……よくやったって声を聞いた気がする……



◇◇◇◇


久々に人獣としての力を使っていたので、酷く疲れた……。


ウリーボ領に天創人の雌らしき人物が現れた、と呼び出されたのが今朝早く。会ってみれば、確かに黒目黒髪の見目麗しい小柄な女だった。が、天創人の特徴と被るのは瞳と髪の色だけ。最終判断の称号すらハッキリわからない、正に謎な人物。


気になり、城への帰りに見つけた眷属のネズミに彼女を見張るように言っておいたのだが……さすがウリーボ公、きっちり見つけて駆除しやがった。城のバカ王子どもに付き合って目を離すんじゃなかった。


お陰で逃げたイチカを見つけるまでに偉い体力を消耗したわ……


しかも、こっそり監視するはずが、トラット領のマレーのせいでリベルやフィルソン、おまけにアモイにも気づかれた。ま、開き直って連れていけと言ったら、驚くほど警戒心の薄いイチカはアッサリ俺を受け入れたので、作戦は成功と言えるだろう。


どうやらこの体はイチカには好評らしく、肩に乗っても、首裏に体を擦り付けても、くすぐったいと笑うだけで排除しようとしない。まあ、川で洗われた時は本当に死ぬかと思ったが……注意はしたのでもうやらないだろう。意識は繋げたし、また時間がある時に見に来ればいい。


◇◇◇◇


フワフワのお布団、キモチイイ……って目を開ければ、さっきのデッカイネコの上で寝てました! ヒィィ……たーべーらーれーるー…………


って思ったらふわって体が浮いたの!さっきの人族の雌が僕を手のひらに乗せてニコニコしてる。


「起きました? バリーさん。」


バリーって僕に言ってる? それ、僕の名前??


首をかしげてみれば、可愛いーー!!! と人族の雌が興奮してる。


「イチカ、そいつはもうバリーじゃないよ。一時的に体を借りただけだろう。ただ、一緒に行くって事は、そいつと意識をリンク出来るようにしたんだろうね。」


「そうなんだ……じゃあ、今はバリーさんじゃないんだね。」


僕に入ってたのがバリーさん? あ、バリーさんって、今()の人獣で唯一印を持ってる人だって言ってた気がする……。そうか、その人がイチカって雌を探せって命令した人なんだな。で、僕に入ってた……え? 入ってた!? やだ、ナニソレ、怖い!!


「よし、君の名前はダン君! 何故なら、地団駄踏んだ時凄い可愛かったの! だから、バリーさんが入ってないときはダン君ね!」


よろしくね! とイチカが僕を指でウリウリする。だから、僕もよろしくの意味を込めてイチカの指をギュッてしたんだ。そしたらイチカが嬉しそうにウリウリをいっぱいしてくれて、そのまま気持ちよくなって寝ちゃったみたい……



◇◇◇◇


全く、バカな王子のバカな行動で、他の国にもイチカの存在がバレてしまった。天創人かもしれない雌。有益の天創人が持つ貢献度は計り知れないものが多い。雌で、なおかつ有益なのだとしたら、各国の王族どころか、皇族まで出張ってイチカを連れていこうとするかもしれない。


本当に、昔、勇者と共に魔王を倒した人獣の子孫なのかと疑いたくなるほど、バカだ! 大バカだ!!


と、怒りのままイチカと共にいる眷属に意識を飛ばす。どうやら寝ていたようで目を開けたら、マレーの尻があった。おおぅ、と思ったが、声を出さずに辺りを見回す。


イチカはと言えば、なにやらお嬢様……あれはトラットのジャワ? に捕まって怒鳴り散らされている。


どうやら格好を見てメイドと間違えたようだ。と、そこでなぜか微笑むイチカを見た。そして、それを見た者が一瞬目を奪われ思考が停止したように見える。もしや、あれがイチカのMAXスキルのゲンジツトウヒかアイソワライなのだろうか。


見た効力からすると魅了の一種かもしれない。しかも、先程までの会話が不自然に別の話題に変わった………興味深い。が、近くであの微笑みを見ないように気を付けよう。


と、物思いに耽っていたら、何故だがイチカが頭を抱えて蹲った。そして、そのまま布団に運ばれ寝るという………


あれ? もしかして、サービスタイム(入浴シーン)は無しですか??

読んで頂き、ありがとうございます。


誤字、脱字報告ありがとうございました。

前回もご指摘頂いたのに同じミスをしておりました。

スミマセン( ノД`)…


書き貯めたものを順次見直しておりますが、また間違っている箇所がありましたらご指摘下さい。

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