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28. I 、この世界を知る

後に初代皇帝と言われた男の話。


男は商家の四男として生を受けた。左のほほから首筋にかけ5つの大きな痣があった為に、醜いと両親からは疎まれ、兄弟達からはからかわれ、いつも祖母の元で泣いているような子だった。


男はよく森へ行った。森には自分を嫌ったり笑ったりする者が居ないどころか、行けば動物達が一緒に居てくれるからだ。動物達と戯れながら祖母に使う薬草を集める。と、そこに魔物が現れた。男を守るように動物達は向かって行くが、勝てるはずもなく次々と血まみれの肉塊に変わる。そして、男も動物達同様、魔物に殺されてしまった。


それを天より見ていたヒルダ神はその男の体に種を撒き、この世界にもう一度生を与えた。男を守った4匹の動物にも神力と人形(ヒトガタ)を与え、男を守るように言った。動物達には男のものが移ったかのような痣が1つづつあった。


男は神に感謝し、神に礼を言った。


「神様、感謝致します。これで祖母に薬を届ける事が叶います。」


しかし、届けに行った祖母の家は街ごと魔物に蹂躙され、魔力のある人間は魔物に取り込まれて見る影も無かった。


人の形に残った衣服の横に、兵士が持つ剣を見つけた。男はそれを掴むと魔物に向かって行き力任せに全て倒した。


祖母だけではなく家族も居なくなってしまった男は、人になった動物達を連れて、同じ事が起きて悲しむものが居なくなるようにと旅を始めた。襲撃を受けた村や街を助けると、お礼にと色々なモノを貰う。貰うものはパンや携帯食から武器や防具迄様々だったが、ある村で孤児の男の子を助けると、その子を保護していた教会で祝福を頂いた。すると、男が色々な人達から頂いた防具や武器が光輝き艶めく漆黒の鎧兜と宝珠と呼ばれる特殊な効果を生み出す宝石が嵌め込まれた盾と剣に変わった。コレが後に勇者の証と言われる。


暫く旅を続けると、とても強い魔物が居ると噂を聞いた。何でも、魔力を持った人や動物を大量に取り込み、兵士や冒険者達でも太刀打ち出来ない程に成長した魔物だそうだ。しかも、それを守るように魔人と呼ばれる人形の魔物が幾人も付いているそう。近隣の町や村では魔王と呼ばれいつ自分達の所に来るか戦々恐々としているらしい。


男は一緒に旅を続ける4人と共に魔王を探し始めた。話は魔王側にも聞こえたらしく魔物や魔人が戦いを挑みにきたが、仲間と共に打ち勝った。そしてとうとう、魔王を見つけ出し討伐した。男は勇者と呼ばれるようになった。


その後、勇者は人々に乞われ国を作った。ただ、1人では魔物や魔人から人々を守りきれないので、共に旅をした4人の元動物を王に指名し、勇者の証をそれぞれに分けて4つの国を作った。男はそれを纏める帝国セクタリアの皇帝になった。


4人の王は、それぞれ3種の動物達に神力を分け人獣を創った。

人獣にはやはりそれぞれ王の痣の一部が浮き出ていたそうだ。


そして王達は人獣の1種を忠誠の証しと、自分のかわりに勇者を守る者として帝国へ送り、後の2種を魔物や魔人と闘える者として手元に置き重臣として扱った。


それから永い年月が経ち、4人の王も人獣も人と交わり、一部の痣を持つ子にのみ能力が受け継がれるだけとなった。


ただし、勇者だけは違った。勇者の子に痣は無く特別な力は無かった。が、王としてのカリスマ性はあったようで国としては十二分に発展した。


あるとき、教会で洗礼を受けた子供に勇者と同じ痣があるのが発見された。その子は大きくなるにつれ、勇者と同じ様なスキルや技を扱った。周りは勇者の再来と騒いだが、その頃は魔人も魔物も大人しかった為活躍の場は無く亡くなった。するとまた暫くして今度は別の国の貴族の家に痣を持った子が産まれたと報告があった。


勇者は生まれ変わる。コレが当時の王達が出した結論だった。

新たに産まれる子供達に教会での洗礼を義務付け、痣がある子を見つけたら全ての国で情報を共有し見守ることを約束した。


前の勇者の痣を持つものは、南の国の宮廷の料理人として生きていた。48という若さで病にかかり亡くなった。3年後、北の国の小さな漁村で産まれた女の子に痣が見つかったと各国に連絡が入り、北の人獣の子孫であるウリーボ公爵の監視、保護対象となったのだ。


女の子は大きな病や怪我をする事もなくスクスク育った。成人の儀も滞りなく済ませ、このまま他の勇者候補の者達と同じく穏やかに年をとって亡くなるものとばかり思っていた。


と、リベルが話している。


リベル達がやっていた宿や食堂は、近隣の魔物や魔人の情報収集と勇者が現れた時の観察者の報告場所としてウリーボの子供達が昔からやっているそうだ。そして、その監視対象の勇者がマリアと言うあの女の子のことだと言うことと、リベルとフィルソンに、印と呼ばれる力を受け継いだ痣があることも教えてもらった。

~メモ~ ゲームの内の話、まとめ


初代勇者 →帝国セクタリアの初代皇帝→生まれ変わりに痣がある。


各国の王様→神様から神力をもらい人間の形になった神獣→産まれた子に痣が引き継がれる。


人獣 →神獣から神力を分けて貰って人間になった動物。→家系のどこかに痣がある子が産まれる。


痣がある子に能力も受け継がれます。


ちなみに…


獣人、虫人、魚人等々は魔素を取り込んで人形になった動物の事。


読んで頂き、ありがとうございました。

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