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<捜索隊>

 基地の格納庫ではアリアがレイチェルに詰め寄っていた。


 「どうして捜索に出られない!」

 「まだあの地域には敵がいる。おいそれと行けるわけがないだろう」


 あの日アレックスと合流することはなかった。敵もいる中捜索などできるわけもなく、アリアたち六人は基地に戻った。


 「できればすぐに生きたいのです」

 「私たち七人で小隊でしょ」


 シルヴィアとルカも二人の会話に割り込む。


 「「もう出撃する準備はしたのです!」」


 すかさずティノとティカも会話に入る。


 「ふー」


 レイチェルだって行けるものだったら行きたいのだ。大きなため息をついて、ただ格納庫の天井を見上げる。



・・・・・



 「旧式35体、新式18体喪失か」


 ガルシア准尉がつぶやいた場所は昨日まで戦いが行われていた跡地である。


 「この中から探し出すんですか」

 「当たり前だろう。そのために来たんだ」


 話し合うガルシア准尉と昇進したワイラー伍長の後ろでは歩兵とレイチェルたち六人の装甲歩兵が立ちすくんでいた。本来ならば緑が広がっているはずの場所が残骸で覆われており、くすぶった煙をところどころ出して真っ黒に染まっていた。


 「曹長!」

 「はい」


 返事をして立ちすくむ集団に埋もれていた目立たない男が飛び出してくる。


 「どう思う」

 「はぐれた以上深追いはしなかったでしょう。それに撤退命令のあとと考えると、南からローラー作戦で探すのがいいかと」


 それからの准尉は素早かった。レイチェルたち装甲歩兵を四点に立たせて区画を設定し、その範囲を徹底的に捜索する。その間、レイチェルとアリアは周囲を警戒しする


 「准尉殿どう思いますか」

 「何がだ?曹長」


 ガルシアと曹長は捜索の様子を見ながら残骸の広がる範囲全体を見ながら話し込む。


 「ワイラーのことです」

 「ああ、お前が守備隊から引っ張ってきたあいつか」

 「はい」


 装甲歩兵と歩兵の部隊を作るにあたりガルシア准尉は長年の付き合いのある曹長を副官に任命した。しかし、協同隊を編成するには何人の歩兵が必要となる。そこで、長年基地にいる歩兵たちを見てきた曹長に人選を行わせることになったのだが、曹長は若い兵士の中で一番信頼できるものとして当時守備隊の兵長であったワイラーを引き入れた。


 「正義感もあるし、度胸もある。そんでもって愛国心も申し分ない」

 「奴は優秀ではありますが・・・」

 「信頼できる以上は手元に置いておきたいが、奴の将来を考えるとな」

 「ええ・・・どうするべきか・・・」


 はっきり言ってあまり手放したくはない存在である。しかし、出世と命を考えればこことは別のところに移してやりたいのだ。どこかの学校に送り出すなり、本国のどこかに送り出すなりすれば出世か命だけは保証される。

 二人は経験上アレックスの身が最悪の事態になっていることも考えており、上官として部下が同じようなことにならないように考えていたのだ。


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